エボラ出血熱 WHOが緊急事態宣言

WHOは8日、西アフリカで感染が拡大しているエボラ出血熱について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。写真はエボラ出血熱を引き起こすエボラウイルス=5日、米疾病対策センター提供【EPA=時事】
西アフリカで患者が増え続けているエボラ出血熱について、WHO=世界保健機関は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言し、ほかの国や地域に感染を広げないためにも、各国の空港や港それに国境での検査の強化が不可欠だと勧告しました。
エボラ出血熱はことし3月以降、西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネの3か国を中心に過去最大の規模で患者が増え続けていて、これまでに932人が死亡しています。
これを受け、WHOは緊急の委員会を開き、スイスのジュネーブで8日、記者会見したチャン事務局長は「今回の流行はエボラウイルスの40年近い歴史の中で最も大きく、最も深刻だ」と述べて、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。
宣言の中でWHOは、感染が広がっている国について、国際空港や港、それに国境の主要な検問所で検査を強化することなどを勧告しています。
一方、世界各国についても、感染が広がっている国などから入国する人には空港などでの検査を強化するよう勧告するとともに、専門の医師や看護師を現地に派遣するなど医療面での支援を呼びかけました。
WHOがエボラ出血熱について緊急事態を宣言するのは今回が初めてとなりますが、感染が広がっている国々への渡航制限は勧告していません。
これについてWHOは、「検査を強化して感染した人を隔離するなど対策を徹底すれば感染拡大は最小限に抑えられる」と説明しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/
20140808/k10013660421000.html
- 関連記事
-
- 眞子さま 小室圭さんと最後にお会いになった時の行為が波紋 (2018/11/18)
- 石原都知事また誤解を招く発言をした (2011/03/15)
- 時間外労働1か月上限 100時間未満で決着へ (2017/03/14)
- 議員宿舎「裸でピンポン」事件を起こした現職大臣 (2018/10/25)
- 横田早紀江さん「いつまでむごい人生を…」 (2018/11/18)
- 大江戸線運転士の集団感染、「盲点」だった共用洗面所の蛇口 (2021/01/14)
- 「在日コリアン」理由に懲戒請求、弁護士への名誉毀損認定…男性に33万円の賠償命令 (2018/10/23)
- 中国人の女2人に逮捕状=明治神宮に液体―既に出国、指名手配・警視庁 (2017/04/14)
- 新型コロナ、世界の死者1万人超 中国以外で加速度的に増加 (2020/03/20)
- 今年は多めスギ花粉、都心で3月上旬からピーク (2019/01/18)