内服ED治療薬 一種類だけではなく多様な種類から選べる時代

※イメージ画像
内服するED治療薬の代表といえば、1999年に日本で初めて承認・発売されたバイアグラだ。その後、レビトラやシアリスなどが登場し、用途やライフスタイルによってそれらを選べるようになった。
バイアグラは服用して30分~1時間で効き始め、4時間ほど効果が持続。性的刺激で勃起するため、刺激がなくなれば元に戻る。1錠1500円前後と高額だったが、昨年5月、東和薬品が厚生労働省の認可を得た国内初のバイアグラのジェネリック薬品『シルデナフィルOD錠50mgVI「トーワ」』を発売。その後も複数の製薬会社がジェネリックに参入し、1錠1000円未満で手に入れることも可能となった。イースト駅前クリニック新宿院の畔上卓昭院長がいう。
「現在では、バイアグラを希望する人の約8割がジェネリックを購入されています。来院される方の中には92歳の方もいました」
2004年6月に販売開始されたのがレビトラだ。10~30分で効き始める即効性が特徴で、作用時間は4~8時間だ。
バイアグラ、レビトラともに食後や飲酒後の服用では効果が薄れてしまうため、空腹時の服用が推奨されている。ディナー後のセックスを想定して食事を取らない、あるいは食前に服用し、効果の持続時間を考えながらベッドインするといった“計算”が必要だった。
そんな煩わしさを解消したのが、2007年9月に発売されたシアリスだ。
「当医院ではシアリスが一番人気です。服用して1時間で効果が出て、最大で36時間も効果が持続。食事やアルコールの影響を受けにくいことも支持されています」(畔上氏)
長い効果持続時間から、シアリスはウィークエンドピルとも呼ばれている。その特性を十分に活かし、週末を満喫している会社役員の遠藤幸一さん(仮名、62)は、こう話す。
「私には45歳の愛人がいるのですが、土曜日の午前中に彼女の家に行き、シアリスの効果が薄れる日曜日の夜までベッドの中から出ません(笑い)。1泊2日で5回はできますよ」
シアリスとレビトラは1錠1500円前後だ。渋谷三丁目クリニックの古市昌之医師がいう。
「シアリスと同じ成分でありながら、前立腺肥大症の治療薬として厚生労働省の認可を受けているザルティアという薬もあります。当院では他のED治療薬同様に自由診療として1錠700円で処方しています」
ただし、ザルティアをED治療向けに使用して副作用が発生しても、医療費などが受け取れる“医薬品副作用被害救済制度”の適用外になるので注意が必要だ。また、一般的に内服薬で効果が実感できるのは約8割。糖尿病や虚血性心疾患患者の場合、服用できない場合もある。自分の性生活に合わせて薬を選択することが肝要だ。
※週刊ポスト2015年12月18日号
http://www.news-postseven.com/
archives/20151207_368682.html
- 関連記事
-
- 手足口病 流行拡大し患者数が3万人超える (2017/08/09)
- 盲導犬同伴を理由に飲食店などへの入店を拒否する行為、法的問題は? (2019/05/04)
- ワクチン接種、医師・看護師「未確保」9割 本紙調査 (2021/02/16)
- 冷房とドライ、どっちが安上がり? (2018/06/25)
- 商品を舐め、包装トレーのラップに穴あけ…「子どものいたずら」親の法的責任 (2016/11/04)
- 「安くなる」ビール党は歓迎?「酒税改正」に賛否両論 (2016/11/27)
- 冬の間違い健康習慣 ぬるま湯の長時間入浴、靴下履いて就寝 (2017/12/03)
- 人生を大損している“情弱”な5つの行動…ランチで10分以上並ぶ、財布がパンパンetc. (2017/05/24)
- 無縁墓を防ぐには「墓じまい」という方法が有効 (2016/08/07)
- 「飲み会に誘わなくてもパワハラ?」 40代会社員の理不尽な体験 (2019/04/12)
テーマ : みんなに紹介したいこと
ジャンル : ブログ