クラシックギターとフラメンコギターの違い 【構造編】
クラシックとフラメンコのギターの違い
なんですが、
とりあえず大きく分けると
ギターの弾き方の違い
ギター本体の違い
ということになりますが、
今回はギター本体の違いを説明します。
まず構造上、クラシックギターに比べ
フラメンコ・ギターは、
○表面板が薄い、裏板、側面板も薄い
○ボディ側部の厚さが薄い(約1センチぐらいでしょう)
○弦高が低い
○ゴルぺ板(透明もしくは白)というセルロイド製のカバーがボディに貼ってある
○内部構造が違う(表面板の裏側の補強棒である力木の数が違う)
○ボディが軽い
というような違いがあります。
とりあえず下記に写真を引用してみました。

ゴルぺ板 サウンドホールの下あたりに透明のセルロイド板が貼ってある
こういった特徴から
フラメンコギターの音はクラシックに比べ
明るく歯切れのよい音が出せるわけですね。
以下、ヤマハの楽器解体全書より引用です
似ているけど違うフラメンコギター
歯切れのよさがフラメンコギターの特徴
クラシックギターの本場はスペインですが、もう1つ、フラメンコギターもスペインで生まれたギターです。
フラメンコギターは、フラメンコの歌と踊りを引き立てる伴奏として用いられる楽器で、見たところはクラシックギターとよく似ています。しかし音色はクラシックギターよりも明るく鋭く、バンと音がしてすぐに音が減衰する歯切れのよさが特徴です。少し音を聴いてみましょう。
クラシックギターとの音のちがいを図示したのが次の図です。フラメンコギターは踊りの激しさに合うように、レスポンスを速く、余韻を短くつくってあるのです。
つくりの違いはここ!フラメンコギターは、裏板と側板(がわいた)に杉の一種であるシープレスなど比重の軽い木を用い、板厚も薄くしています。ボディ自体の厚みも薄く仕上げてあるのです。また、奏でる音楽が速いため速く弦を押さえられるように、弦高
(げんだか)もクラシックギターより低く設定してあります。ちなみにフラメンコギターとアコースティックギターの弦高は同じくらい。つまりクラシックギターは他より弦の位置が高いわけです。
クラシックギター(左)よりフラメンコギター(右)はボディが薄い
クラシックギター(左)の方がフラメンコギター(右)より弦高が高い
http://www.yamaha.co.jp/plus/classical_guitar/?ln=ja&cn=10803&pg=3
元々フラメンコギターはシープレス(糸杉)という軽い素材を側板やボディ裏にも使ってましたが、
最近はクラシックのようなローズウッドを使ったものもあります。
側板が黄色っぽいのがシープレスで、こちらは「白」
茶色っぽいのがローズウッドやハカランダなどで、こちらは「黒」
と呼ばれています。
ギターのボディの薄さはフラメンコ特有の音を出すためと
説明しましたが、その他の構造を簡単に説明すると、
ゴルぺ板はボディを指で叩くフラメンコ特有の奏法「ゴルぺ」を
使う時に、ギターのボディが傷つかないためのものですね。
まっ、エレキやフォークギターのピックガードみたいなもんですな。
弦高が低いのは、フラメンコ特有の指による速弾き(ピカードという)を、
やりやすいのと、
親指などで弦を強めに弾くとフレットに当たってビビりやすくなるというのがあります。
こういったビビり音はクラシックだとアウトかもしれませんが、
フラメンコだと、いい味になったりするようです。
簡単ですが、こんな感じでギター構造の違い、ということでした。
間違いもあるやもしれません。
なんせまだフラメンコ・ギター弾けないもんで(爆
買って2ヶ月だからね…
教則本とネット動画参考に練習してるんだけど、
独学は限界があるからなあ…
では。(^ω^ ≡ ^ω^)
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