昭和20年代に作られたグリコの広告看板(手前)。奥の看板は戦前に作られた物といい、当時、菓子問屋に配布されていたという=大阪市西淀川区・江崎記念館(竹川禎一郎撮影)

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 江崎グリコの企業博物館「江崎記念館」(大阪市西淀川区)で、戦後間もない昭和20年代に製作されたほうろう看板が眠っていたことが分かった。

 菓子問屋である特約店に配られ、大阪・道頓堀の初代ネオン看板が戦時中の18年に鉄材供出で撤去された後、30年に2代目が登場するまで、製品PRの?代役?を務めたという。

 ほうろう看板は高さ約60センチ、幅約45センチで、両手を挙げてゴールインする男性ランナーを中央にあしらったおなじみのデザイン。社名のローマ字のつづりが現在と異なるところなどが時代を感じさせる。

 江崎グリコ社史資料室の石橋達二マネージャーは、「資材不足の中で作られた看板は企業広告の史料としての価値に加え、戦後復興にかける大阪の機運を感じさせるシンボルの意味合いがある」と話した。