剣術家の神業を再現! 現場で役立つ技能を習得するロボットたち

5月末に日本武道館で開催された第16回世界剣道選手権大会は男女ともに団体戦で金メダルを獲得するなど日本の強さが目立ったが、日本の国産ロボットも今、剣術修行真っ盛りらしい。はたしてその腕前は?
■剣術家の神業を産業ロボットが再現
“ロボットダンス”という言葉のイメージに代表されるように、ロボットの動きというのは概して杓子定規で融通が利かないものという先入観があると思うが、このロボットの動きの滑らかさと力強さには目を見張るばかりだ。
北九州市に本社を構える産業用ロボットメーカー、安川電機は、同社の創立100周年記念企画「YASKAWA BUSHIDO PROJECT」で、日本刀を携えた産業用ロボット「MOTOMAN-MH24」が繰り出す見事な剣術パフォーマンスを動画で披露している。
剣術家・町井勲氏とエースロボット・MOTOMAN-MH24により繰り出される技の数々「6mmBB弾居合斬り」のギネス記録保持者でもある日本を代表する剣術家・町井勲氏の技をモーションキャプチャしてデータを解析し、プログラムを作成。同社のエースロボット「MOTOMAN-MH24」でプログラムを作動させ俊敏性、正確性、しなやかさを高次元で融合させた剣技の再現に成功したのだ。
動画では町井氏とロボットが「四方斬り」をはじめ、「袈裟斬り」「斬り上げ」「水平斬り」をそれぞれ見事に披露し、最後の「千本斬り」では両者ともに斬って斬って斬りまくる迫力のクライマックスシーンが展開! 思わず映像に惹きこまれてしまうこと請け合いだ。
■災害救助用ロボット競技大会が開催
日本の産業ロボットの最先端技術に感動を禁じ得ないが、もちろんロボットは世界でも今アツい技術分野だ。
先頃開催されたアメリカ国防高等研究計画局(DARPA)主催の災害救助用のロボット競技大会「DARPAロボティクスチャレンジ」では、世界23カ国からチーム自慢の二足歩行ロボットが集まり、“現場で役立つスキル”を競い合った。
競技会でロボットたちは、まるでトライアスロン競技のように8つのタスクを順番にこなしていく。まずは自動車を運転し(1)、停車して降り(2)、建物のドアを開け(3)てくぐり抜け(4)、水道管にあるようなバルブを締め(5)、ドリルを使って壁に穴を開け(6)、路上のガレキを片付けるか乗り越えるかして歩いて進み(7)、建物の階段を上がる(8)のだ。これに加え、事前には明かされていないタスクが当日に追加される。初日は家電製品のスイッチをオフにする課題が与えられたということだ。
競技会は米・カリフォルニアのポモナにあるコンベンション施設「Fairplex」で6月5~6日の2日間にわたって行われ、参加23チームの中から韓国の「TEAM KAIST」が見事優勝に輝いた。熱戦の模様は「大会サイト」をはじめYouTubeなどにも数多くアップされているが、今注目を集めているのが、参加したロボットたちが見せた“失敗集”動画だ。
こてんと転ぶロボットたちがなんとも愛らしい“失敗”したロボットたちの姿がなんともぶざまで、むしろ微笑ましく感じられてくるのが人気を呼んでいるらしい。まさに“ユーモラス”で、文字通りそれだけ人間に近づいているとも言える。将来、これらのロボットに助けてもらう時、失敗しないことを祈りたいが……。
(文/仲田しんじ)【参考】
・Business Insider
http://www.businessinsider.com.au/japanese-robot-katana-sword-master-video-2015-6・Gizmag
http://www.gizmag.com/darpa-robotic-challenge-drc-finals-day-one/37889/
http://otapol.jp/2015/06/post-3101.html
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