<陸上>桐生、初の9秒台 追い風参考
<陸上>桐生、初の9秒台 追い風参考
28日、米テキサス州であった陸上の国際大会、テキサス・リレー男子100メートルで、日本歴代2位の10秒01の記録を持つ桐生祥秀(東洋大)が、3.3メートルの追い風参考ながら9秒87をマークして優勝した。追い風2.0メートル超のため記録は公認されないが、日本勢初の9秒台へ弾みをつけた。
桐生は昨季、大学進学など環境が変化し、故障も重なって9秒台をマークできなかった。だが、昨年4月の織田記念で10秒10、同5月の関東学生対校選手権で10秒05と順調に10秒0~1台を出せるようになっていた。今回の記録は、その成長の延長線上にある。
175センチと大柄でない桐生のスピードの源は100メートルで47歩前後を刻む高速のピッチ。ただピッチを上げるのには限界があり、桐生は東洋大の土江寛裕コーチとともに今冬、歩幅を伸ばすことに重点を置いた。
それを下支えしたのが、冬場に導入した筋力トレーニング。洛南高の時は恩師の「伸びしろを残したい」という意向もあり、本格的な筋トレには取り組んでいない。それを解禁し「特にお尻回りがしっかりした」と土江コーチ。桐生も渡米前に「感覚的に前へうまく力を伝えられるようになった」と話していた。
公認の9秒台を出す鍵は、いかにリラックスして走れるかだ。今回は先頭だったが、前を走る選手が視界に入り、それを抜こうと力んでタイムを落とすレースも過去にあった。海外のスプリンターと勝負する五輪や世界選手権では、なおさら自然体が必要だ。
次戦の今季国内初戦、4月の織田記念の舞台・エディオンスタジアム広島は、10秒01を出した2年前と同じ競技場。大記録樹立が期待される。【新井隆一】
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/sports
/mainichi-20150330k0000m050102000c.html
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