デヴィ夫人「不妊発言」は関テレ発 在京のみならず在阪テレビマンも仰天した理由
デヴィ夫人
(デイリー新潮)
デヴィ夫人(80)が関西テレビの「胸いっぱいサミット!」で「不妊になる一番の理由は堕胎……」と発言。むろん、即刻謝罪したが、これに在京キー局のテレビマンたちが呆れている。
「いくら関西ローカルだからって、デヴィ夫人を生放送で使うなんて……」
もっとも、在阪のテレビマンたちからも非難の声が上がっているというのだ。
***
10月24日に放送された「胸いっぱいサミット!」の“不妊治療の保険適用拡大”の話題の中で、問題の発言はあった。インターネット上で批判が高まると、関西テレビは28日になって、以下の謝罪を公式ホームページに掲載した。
〈視聴者の皆さまへ
10月24日に放送いたしました「不妊治療の保険適用拡大」の話題の中で出演者の一人から、不妊と中絶の関係性について事実と異なる不適切な発言がありました。
不妊の原因は女性だけにあるわけではありません。
不妊症につきましては、女性側だけでなく男性側・免疫など様々な原因が報告されています。
出演者の「掻爬(そうは)により不妊になる」「不妊の9割9分は中絶によるもの」という趣旨の発言内容は全くの誤りで、不妊に悩まれている方々を始め多くの方々を深く傷つけ、不妊や中絶に関する偏見を助長しかねない大変いき過ぎたものでした。
番組を制作した局としての責任を痛感し、重く受け止めております。
ご不快な思いをされた方々に改めて深くお詫び申し上げます。〉
彼女の操縦は困難
在京キー局のテレビマンは言う。
「東京では、デヴィ夫人を生放送のワイドショーでご意見番として使うことはまずありません。彼女を起用するとしても、収録にして、気持ちよく言いたいことを喋ってもらい、その後、NGワードをカットするのが当たり前です」
素人でも、そうだろうなと想像できる。
「ここ数年、デヴィ夫人はバラエティタレントとして、在京キー局の番組でも活躍しています。最近では製作サイドの意図も理解してくれるようになっています。スタッフから“こうして欲しい”“こうすればオイシイ”ということも分かって、仕事として割り切ってもらえるようにもなりました。ただ、それはあくまでもバラエティ番組での話。コメンテーターとして、持論を披露するのとは別のこと。ましてや生番組で、彼女をうまく操縦するのは困難でしょう。なぜ、関テレは生で彼女を使ったんでしょう。関西ローカルのバラエティ番組では未だに、“暴露話”や“ウラ話”、P音を被せた“実名”など、過激なネタが好まれるとは聞きますが……」
倫理違反を問われたばかり
「たしかに関西では過激なネタが好まれる傾向が今もある」と言うのは東京と関西、両方で活躍する業界関係者だ。
「東京では芸能ネタを扱わなくなった一方で、関西では過激なネタを求められることは多いです。それにお笑い芸人が司会ということも多いので、話を回すのが上手く、東京キー局よりも、つい調子に乗ってしまうこともあると思います。関西ローカルは、基本的に司会者にお任せといった雰囲気がありますしね。ただし、今回の発言がネット上で火がついたように、たとえ放送されていない地域でも、すぐに拡散します。ですから、ローカル番組といえども、出演者の発言にはかなり気をつける必要があります。にもかかわらず、在阪のテレビマンは、どうせ東京では放送されないといった、ひと昔前の意識が残っているのだと思います」
ただし、デヴィ夫人の発言に関しては、関テレ以外の在阪テレビマンたちも驚いたという。
「『胸いっぱいサミット!』って生放送だったの!?と驚きました。実は昨年、この番組で韓国人に対する発言が問題になりました。あの時は収録でした。収録にもかかわらず、ヘイト的な発言をカットしなかったことが問題になったわけです。この問題に対してBPO(放送倫理・番組向上機構)が“倫理違反”と結論づけたのは今年1月。にもかかわらず、今度は生放送でデヴィ夫人を使うなんて、信じられません」
ひょっとして、東京のテレビマン以上の驚きかも……。
「在阪のテレビ局だって、生放送の時には念入りに打ち合わせをしてから放送しますよ。収録なら、自由に喋ってもらい、後でカットするのは大阪でも一緒です。にもかかわらず、デヴィ夫人を生で使うとは。とにかく、持論を曲げるような人ではないですから」
デヴィ夫人の謝罪には、以下の一文がある。
〈中絶によってその方自身、または周りの方々が生涯取り返しのつかない後悔に陥ってほしくないという強い思いからの発言でした。/言葉と表現が足りず、一方的な発言が先行した結果こうした事態を招いたこととなり、深く反省しております……〉
「同じ在阪テレビ局でも、日本テレビ系列の読売テレビなどは、日テレ同様にコンプライアンスに厳しいことで有名で、こんなことはありえないと思います。その点、関テレは甘い、というより緩いということでしょう」
関テレはフジテレビ系列である。
「貧すれば鈍するとでも言うのか、局の勢いがなくなると、ディレクターの質が落ちるという声もあります。下請けの制作会社のディレクターで能力のある人が、勢いのあるよその局に取られてしまうんです。それで危機管理も緩くなってくる。今回の発言はもちろん、デヴィ夫人に責任がある。でも、彼女をやめさせるだけでは、問題の本質の解決にはならないと思います」
週刊新潮WEB取材班
2020年11月3日 掲載
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho
/entertainment/dailyshincho-676152.html
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