米大統領選バイデン勝利なら「日本スルー」か…クリントン時代の悪夢再び
勢いづく民主党のバイデン候補(C)ロイター
トランプ大統領の新型コロナウイルス感染のニュースにはびっくりだったが、「やっぱり」の感じはする。
“不動産王”は実は借金まみれ…大統領選で負ければ丸裸に
なにしろ、大統領は側近を含め、マスクをほとんどしていないし、コロナ軽視の発言が目立っていた。退院後はマスクをしているが……。
今回の“事件”はアメリカ大統領選挙に大きな影響を与えそうだ。すでに、トランプ大統領の支持率はバイデン(民主党)候補に10ポイント近い差をつけられている。おそらく、現状ではトランプ大統領の再選は難しくなったのではないか。
国民は大統領の健康不安を嫌う。1992年の大統領選でのブッシュ(父)が好例だ。90年の湾岸戦争に勝利し、一時は支持率が90%もあったのに、クリントン(民主党)候補に敗れた。不況と、たびたび立ちくらみを起こした健康問題が影響したと思う。
すでに、共和党の上下院の議員はトランプ大統領との“心中”を避け、保守層の支持を獲得すべく「小さな政府」(財政縮小路線)に方針を転換、生き残りを模索している。これは追加の景気対策が不可能になったことを意味する。
さらに、バイデン候補は企業増税、キャピタルゲイン課税強化(最高税率は20%↓39・6%とほぼ2倍に)、金融規制の方針を明らかにしている。マーケットは「バイデン大統領」に身構え始めている。NY市場では年末にかけて、バイデンショックがあろう。
銀行は規制強化に備え、貸し渋りを始めている。12月にはキャピタルゲイン、税率引き上げを控え、利食い急ぎとなる可能性が指摘されている。
日本政府にだって、ダメージがある。そもそも、民主党とのパイプが細いし、クリントン時代がそうだったように、「日本スルー」の悪夢がよみがえる。
(杉村富生/経済評論家)
日刊ゲンダイDIGITAL
https://news.livedoor.com/article/detail/19052948/
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