諸星大二郎~妖怪ハンター
![]() | 稗田のモノ語り 魔障ヶ岳 妖怪ハンター (KCデラックス) (2005/11/04) 諸星 大二郎 商品詳細を見る |
妖怪ハンターを初めて読んだのは小学生の頃。
これがおそらく、諸星大二郎のデビュー作だろうか。
諸星センセーといえば、暗黒神話とか、孔子暗黒伝とか、西遊妖猿伝とか、他にも代表作があるのだろうが、
個人的には、やはり「妖怪ハンター」なのです。
初めて読んだときに、妖怪ハンターの稗田礼二郎にシンパシーを感じてしまった。
子供ながらに、他の漫画家とは違う微妙なタッチの画風や、
どことなく、おどろおどろしい話も興味の対象だった。
なんせ、週間少年ジャンプだったからな。
当時のジャンプといえば、
トイレット博士だの、男一匹ガキ大将だの、そんな時代だったかと思う。
要するに異彩を放っていたというか…
まあ、俺の周りの友達には受けが悪かったけど…
ああいうタッチの絵は上手いか下手か子供にはわからんだろうな。
さて、今回紹介するのは、2003年から2005年に連載されたものに加筆して出版された、妖怪ハンターとしては最新のものだ。
やっぱり、全盛期の頃に比べたら、絵のタッチは少々雑になったかもしれない。
それでも、「らしい」絵のタッチではあるが…
マニアの方にしたら、絵の描写面で多少は不満があるかもしれない。
とはいえ、ストーリー自体はさすがに読ませる。
相変わらず、古事記や日本書紀の神話、柳田民俗学あたりの引用はあるが、
新興宗教、ケータイ電話まで出てくる展開は時代を感じさせる。
しかし、ケータイがあんな使われ方するとはなあ…
話の核に邪馬台国も出てくるのだが、ここも面白かった。
やはり諸星センセーも邪馬台国畿内説支持者なのだろうか?
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