クルーズ船、止まらぬ感染者拡大 言葉濁す厚労省…規模見通せず
横浜・大黒ふ頭に着岸するクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。離岸に向け、医療関係者とみられる人たちが乗り込んでいた=8日午前、横浜市(佐藤徳昭撮影)
(産経新聞)
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の新型コロナウイルス集団感染で8日、乗客3人の感染が新たに判明した。厚生労働省は7日時点で、船内で感染が疑われる273人から採取した検体の検査を「全て終えた」としていたが、今回の3人は別の疾患を理由に下船した後に発覚したほか、本来は当初の検査で対象となるべき人が見落とされたケースだった。その後も体調悪化で下船する人が相次ぎ、追加の検査が実施されているとみられ、厚労省は正確な感染規模をいまだに見通せていない。
「その時点で承知していなかったのが、整理したところこういう状況だったと判明した」
新たに3人の感染者を公表した8日の記者会見で、これまでと異なる説明についてただされた厚労省の担当者はこう釈明した。
厚労省は当初、クルーズ船でウイルス検査の対象になる乗客乗員について、発熱やせきの症状がある人▽その濃厚接触者▽途中下船後にウイルス感染が発覚した香港の男性の濃厚接触者−の計273人と説明。7日までに検査結果が出て、61人が感染していたことを明らかにしていた。
今回感染が確認された米国籍の70代男性と60代女性、中国籍の30代女性を含む追加検査の6人は273人に含まれていない。中国籍の女性は、発熱などの症状があり、すでに陽性とされていた1人と同室で、本来なら濃厚接触者として検査対象になるべきだったが、何らかの理由で抜け落ちていた。
一方、新型ウイルスとは別の疾患で体調を崩した人の下船も医師の判断などで認めており、米国籍の男女はどちらかが脳梗塞の症状で緊急搬送され、もう1人も付き添いで下船。2人ともその際の検査で感染が判明したという。
厚労省の担当者は会見で、乗客に高齢者が多く、米国籍の男女のケースのように新型ウイルス以外の持病などで緊急下船を余儀なくされるケースが他にあり、8日にも1人搬送されたことを示唆。「数字を確定させるのは困難」と言葉を濁した。現時点での乗客乗員の数を問われても「正確な数字は分からない」と答えるなど、現場での混乱ぶりものぞかせた。
無症状や検査で陰性だった大半の乗客乗員は船内に待機し、健康状態の経過観察を続けている。厚労省は陰性と判断された人でも、発熱などの症状が出れば再検査する方針という。
https://news.goo.ne.jp/article/sankei
/nation/sankei-lif2002080036.html
- 関連記事
-
- <気象庁>9月降水量、西日本で平年の212% (2018/10/03)
- 桜田五輪相の不適切発言に悪意なし? マスコミへの批判強まる (2019/02/15)
- お盆期間 猛烈な暑さと天気急変に注意 (2018/08/12)
- レーダー照射・韓国暴挙3要因 浮かび上がった「仮想敵国・日本」 (2019/01/19)
- 今年もペルセウス座流星群 11〜14日がチャンス (2018/08/10)
- 台風19号の災害ごみ数百万トンに 処理完了まで2年以上か (2019/10/16)
- 500万人分の個人情報が中国業者に 年金情報入力を再委託 (2018/03/20)
- 東京572人 日本医師会が会見 「誰もが感染者の可能性」 (2020/12/09)
- ベトナム人集団窃盗か…ドラッグストアで大量に (2018/11/12)
- トランプ大統領も衝撃を受けた、天皇皇后両陛下の英語力 (2019/06/01)
テーマ : みんなに紹介したいこと
ジャンル : ブログ