「中華圏頼みだが、どうしようもない」大阪で商店売り上げ減 新型肺炎
団体の観光客が減少し、閑散とした大阪城公園の駐車場=大阪市中央区で2020年2月2日午後4時42分、山崎一輝撮影
(毎日新聞)
中国の春節(旧正月)に伴う連休最終日の2日、普段は中国人観光客でにぎわう大阪・ミナミはマスク姿が目立った。中国との直行便が国内で最も多い関西国際空港の免税店では中国人客の姿はまばら。新型肺炎の感染拡大の影響がひしひしと押し寄せていた。
かに道楽道頓堀本店の店頭では、店員のマスク着用を知らせる看板が掲げられ、小林泰三店長は「接客業なので、表情が出ないのは良くないが、安全を考えれば致し方ない」と話した。そのマスクも、心斎橋筋商店街の薬局では、軒並み売り切れ。「1家族5個まで」などと販売制限をしている店舗もあり、アルコール消毒液も品薄だった。
大阪在住の英語教師のカナダ人女性(28)は、香港の知人にマスクを送るため、難波から探し歩いていた。「4パックしか買えなかった」といい、心斎橋筋を北上していった。
戎橋近くの時計販売店では、1月29日ごろから中国人客の売り上げが減少。昨年の春節の7割程度といい、男性店長は「ここは中華圏頼みで期待していたが、どうしようもない」と肩を落とした。
関空では、政府の検疫感染症指定や入国制限を受け、中国での滞在歴や体調不良の聞き取り調査が1日から始まった。
第1ターミナル内の免税店の販売員は「中国からの団体旅行禁止もあり、去年に比べて売り上げは半分以下。『爆買い』も少なかった」と嘆いた。上海から来日し、京都観光を楽しんだ徐鋒さん(35)は「日本はどこも衛生的で、感染予防の意識の高さに満足した。土産品としてマスクを探したが、どこにもなかった」と語った。
検疫検査場では中国からの入国専用レーンを設け、湖北省の滞在歴を問う調査を開始。検疫官も5人増やして20人にし、日、英、中の3言語で質問するボードで体調も尋ねた。
検査場で過去2週間以内の滞在歴が分かれば、より詳細な体調や、感染者との接触の有無などを記入する「質問票」を配布。感染の疑いがあれば、医療機関の受診を指示する。担当者は「中国便の機内で質問票を配る態勢が整うまで続ける」と語った。早ければ3日に整うという。【道下寛子、鶴見泰寿】
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation
/mainichi-20200202k0000m040131000c.html
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