ハードディスク流出問題 パソコンの「ごみ箱」を空にするだけでは危ない 物理的に破壊、あるいは自分で保管が最善策か…
9日、謝罪するブロードリンク関係者
神奈川県の行政文書を保存したハードディスク(HDD)が流出した問題では、初期化され消えたはずのデータが復元されて大きな問題となったが、決してひとごとではない。個人のパソコンも処分の際にデータを完全に削除できない恐れがあると専門家は指摘。スマートフォンやUSBメモリ、SDカードなどの処分にも注意を要するというのだ。
神奈川県庁の共有サーバーで使用されていたHDDのうち、ネットオークションで売られていたのは計18個で、うち9個が回収できていない。
サーバーは富士通リース横浜支店から借り受け、今年2月末にリース期限を迎えて外された。データの破棄を請け負った情報機器会社のブロードリンクには初期化した上で引き渡されたが、同社元社員、高橋雄一容疑者(51)が持ち出し、ネットオークションに出品していた。
流出が発覚したのは、HDDを落札した男性が市販ソフトでデータを復元したことがきっかけだった。
ITジャーナリストの三上洋氏は、「ブロードリンクはPCリユースの最大手でデータの確実な削除を売りにしていた。今回の場合、神奈川県にそれほど大きな瑕疵(かし)があるとは思えない」とした上で、今回のように内部不正によってHDDが流出した場合、データ復元の可能性は残ると語る。
家庭用のパソコンやスマホの破棄は、メーカーによる回収や特定業者での廃棄、買い取りなどの方法があるが、データの流出を防ぐための正しい方法は何なのか。
三上氏は「完全なデータの削除は難しい。どうしても守りたい個人情報がある場合は、自分で処理する必要がある。処理法としては専用ソフトの利用、またはドリルなどで物理的にHDDを破壊する、あるいは手元で保管しておくという方法が有効だ。パソコンやスマホだけでなく、USBメモリやデジカメの中にあるSDカードも注意したい」と指摘する。
パソコンの「ごみ箱」を空にしただけでは適切なHDDの処理方法とはいえない。分からない場合は、家庭で眠らせておくのが無難か。
ZAKZAK(夕刊フジ)
https://news.livedoor.com/article/detail/17516806/
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