森田・千葉県知事 選挙余剰金5000万円「政治活動に」 識者「透明性確保を」
森田健作・千葉県知事=首相官邸で2019年9月18日、川田雅浩撮影
(毎日新聞)
千葉県の森田健作知事は14日の定例記者会見で、過去4回の知事選の選挙運動で余った計約5000万円の使途について、「私の政治活動に使った」と述べた。公職選挙法には選挙運動費用の余剰金の使途について規定がなく報告義務もないが、識者は「政治活動に使うなら政治団体を通じて使い、政治資金収支報告書に記載すべきだ」と指摘している。
森田知事は落選した2005年の知事選から17年まで4回の知事選に立候補している。選挙運動費用収支報告書では合計で約5000万円の余剰金があったことになっているが、政治資金収支報告書には記載されず、使途不明になっていた。
森田知事は会見で余剰金について「特に法律で規制されておらず自分の政治活動に使える。情報収集のため有識者らいろいろな人に会う。交通費や宿泊費など多岐にわたる政治活動で使った」と説明。公選法では選挙後の選挙運動の残務整理などの支出を報告書に記載する必要がないため、「報告書の残金と実際の残金は違うこともある」と強調した。
日本大の岩井奉信教授(政治学)は「選挙運動費用の余剰金は法律の規定がなく国会議員を含む多くの政治家で使途不明だ。制度的な欠陥だが、政治資金収支報告書にしっかりと記載している政治家もいる。森田知事も透明性を確保しなければ有権者は納得できないだろう」と指摘する。
また、森田知事は会見で、台風15号が通過した翌日の9月10日に同県芝山町にある私邸を訪れていたことについて、「至らないところはある。いろいろな意見を真摯(しんし)に受け止める」と述べた。一方、同日に行ったとする被災地の私的視察については「(今後も)やる可能性はある」と話した。【宮本翔平】
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