ラグビーW杯 警備は成功も「天候リスク」露呈 東京五輪への課題
【ラグビーW杯2019日本大会決勝戦イングランド代表対南アフリカ代表】優勝しエリスカップを掲げ喜ぶシヤ・コリシ(中央)ら南アフリカ代表=日産スタジアム(撮影・松永渉平)
ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会は2日、南アフリカが優勝して閉幕した。
大会全体を通して警備面で目立った混乱は見られなかったが、台風の影響でW杯史上初めて試合が中止に。来年の東京五輪・パラリンピックに向け、「天候リスク」という課題が浮き彫りになった。
今大会、警察庁は試合会場がある12都道府県で最大時、計約9100人の警察官を配置した。開幕戦などの会場となった東京・味の素スタジアムを受け持った警視庁は、約1700人を投入。同スタジアムは来年の五輪の競技会場でもあり、高性能カメラによる監視のほか、テロ対策に当たる機動隊の緊急時初動対応部隊(ERT)や爆発物処理班を近くで待機させた。
国土交通省も開幕1週間前から国内全ての空港で、国内線でも乗客に上着を脱いでもらいエックス線検査をするなど、保安検査を強化。警備関係者は「(ラグビーW杯警備)は五輪警備の試金石という意味合いもあったが、大きな混乱はなく、おおむね成功といえるのでは」と振り返る。
一方、甚大な被害が出た台風19号の影響で、W杯史上初めて1次リーグの3試合が中止されたことは、五輪への“宿題”となった。国際オリンピック委員会(IOC)の五輪憲章では競技実施期間を「16日間を超えてはならない」と定め、期間延長は想定していないが、今回のような事態が起きたらどうするのか。
東京五輪・パラリンピック組織委員会は、大雨などの災害対策として全会場で「危機対応計画」をまとめるが、延期・中止をめぐる判断を含めて、W杯から得る教訓は大きい。
また、W杯では大型ビジョンで試合が観戦できるファンゾーンの一部で「ビジョンの数が少なく、画面が小さい」との声も聞かれた。五輪でも試合中継などを楽しめる「ライブサイト」が開設されるが、こうした課題を五輪に生かせるかも成功の鍵となる。
産経新聞
https://news.livedoor.com/article/detail/17325487/
- 関連記事
-
- ラグビーW杯、日本が大金星 世界2位アイルランド破る (2019/09/28)
- ジャパン悲願の8強進出決定 4連勝で首位突破!因縁のスコットランドに快勝 (2019/10/13)
- テコンドー協会・金原昇会長、薬丸裕英に謝罪を要求 「『クズだ』と言ったんですよ」 (2019/12/10)
- 羽生結弦と高橋大輔 無言の「場外乱闘」、ファン同士も舌戦 (2018/10/20)
- 宮里藍、ピークにメジャー取れず「葛藤」 モチベーション低下の理由語る (2017/05/30)
- 桐生祥秀9秒98!100mで日本人初の9秒台出た (2017/09/10)
- 平野美宇に中国の監督が脱帽「彼女のテクニックは我々より先進的」 最大の敵と認める (2017/04/16)
- 村田「プロで1番いい試合」 世界王座奪回から一夜明け (2019/07/13)
- 高木菜那、新種目マススタートで金メダル!姉妹で金つかんだ (2018/02/25)
- 池江璃花子 白血病であることを公表「私自身、未だに信じられず」 当面休養、治療に専念 (2019/02/12)
テーマ : みんなに紹介したいこと
ジャンル : ブログ