避難所「インフル流行しやすい」…土ぼこり吸うと肺炎恐れ
(読売新聞)
台風19号の被災地では、避難生活や復旧活動の長期化が懸念される。専門家は感染症や浸水域で生じる土ぼこりへの対策を訴える。
被災地では例年、10月の最低気温が10度を下回る地域もある。感染症に詳しい東北医科薬科大の賀来満夫特任教授は「被災者がひしめく避難所では、インフルエンザなどが流行しやすい」と話す。
阿武隈川が氾濫した福島県によると、今月13日までの1週間に県内で新たにインフルエンザと診断された患者が1医療機関当たり1・11人となり、流行入りを示す「1人」を上回った。
インフルエンザは子供と高齢者が重症化しやすい。賀来さんは「感染をゼロにすることはできない。せきの際はハンカチを口にあて、他人にうつさない配慮をしてほしい」と語る。
ほかに激しい下痢や 嘔吐 (おうと)を引き起こすノロウイルスも冬場に流行するが、食事前やトイレの後の手洗いなどが有効だという。
日本環境感染学会は被災者やボランティアに対し、作業時に厚手のゴム手袋と長靴の使用を勧めている。木片やくぎで手足をけがすると、破傷風菌が傷口から入る可能性があるからだ。
水害の被災地では水が引いた後に泥が乾燥して大量の土ぼこりになる。土壌の病原菌と共に吸い込むと肺炎になる恐れがあり、日本環境感染学会はマスクの着用も促す。目に入ると結膜炎になりやすく、加藤圭一・日本眼科医会常任理事は「泥をかき出す作業時はゴーグルをつけて」と求める。
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/
nation/20191018-567-OYT1T50268.html
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