京アニ放火、届き始めた悲報 「何も考えんようにした」
火事の犠牲者の遺族とみられる人たちが、警察官に付き添われて遺体安置所となっている警察学校に入っていった=2019年7月19日午後、京都市伏見区、坂東慎一郎撮影
33人が亡くなった「京都アニメーション」第1スタジオの放火事件から丸一日が過ぎた。
京都府警はこれまで犠牲者名を公表していないが、家族や関係者のもとには悲報が届き始めた。かけがえのない人を失った嘆きや、なお安否が分からない焦燥が、京都の現場周辺やネット上にあふれた。
事件が起きた京都市伏見区の第1スタジオ前を訪れた女性は、息子(22)から「婚約者の女性が亡くなり、遺体安置所にいる」と連絡を受けた。息子と婚約者は大学の同級生で同い年だった。「安置所でDNA型鑑定をしていると聞いた。息子には『一緒に来ないで』と言われた」と声を絞り出した。
遺体安置所になった伏見区の府警察学校には19日朝から、犠牲者の家族や知人とみられる人たちが次々と車で入った。
神戸や三重、福岡など府外ナンバーの車も多く、後部座席に座りタオルで顔を覆って肩を震わせる若い女性の姿もあった。大きいかばんを持った遺族とみられる男女3人は、険しい表情で学校に向かった。
京都府宇治市にある京都アニメーション本社近くの第2スタジオは、安否確認に訪れた家族の待機場所になった。
男性(69)は40代の次女と連絡が取れていない。次女は同社に20年近く勤め、仕上げを担当していたという。病院を探し回ったが見つからず、警察には「詳しいことが分かるには1週間以上かかる」と言われた。「それまでは何も考えんようにした。いろんな感情が出てくるのは、それからやと思う」と語った。
朝日新聞デジタル
https://news.livedoor.com/article/detail/16799495/
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