小学生の夏休み、脳を働かせるための「3つの9」とは?
脳のためには睡眠が大事(iStock)
(AERA dot.)
夏休みも間近。子どもたちはワクワク、親にとってはちょっと憂鬱(?)な時期です。旅行など、夏のイベントも盛りだくさんだと思いますが、気をつけたいのが普段の生活。少し気を許すとダラダラした生活になりがちに。具体的にどんなことに気をつければいいのか、脳の専門家に聞きました。
* * *
「夏休みだからとルーズな生活を許すと、2学期の学校生活に影響して成績が落ちやすくなります」こう警告するのは、脳科学者で、小児科専門医でもある加藤俊徳先生。それを防ぐには生活リズムを崩さないことが大事。とくに意識したいのが睡眠だといいます。
「深い睡眠をとるほど脳は日中よく働きます。夏休みだからと親も夜更かしを許してしまいがちですが、最低でも9時間寝かせることを守ってください」(加藤先生)
気をつけたいのがスマホやゲーム。小さな画面を見続けると眼球の動きが固定され、眼球運動の不足から脳が刺激されず、働きが悪くなります。スマホやゲームは時間を決めて、夜8時以降はやらないなどのルールづくりも大切だそう。
加藤先生は、夏休みにダラダラしないよう、「3つの9」を意識することを提案します。
「勉強にしろ、運動にしろ、脳をしっかり働かせるためには、やはり大切なのは睡眠です。下の3つの9が守られれば、夏休みも元気に過ごせるはずです」
■第1の9…「夜9時に寝る」
睡眠には、日中の脳の疲れを回復させる役割と、翌日の脳の覚醒を高める役割があります。脳の回復と覚醒には、十分な睡眠時間と深い眠りがとても大事。夜更かしは、このどちらも阻害してしまいます。さらによくないのは、一度夜更かしを経験すると、それが習慣化されやすいこと。夜更かしをクセにしないためには就寝時刻を決めるのが一番。
「夜9時には寝る」を毎日の習慣にし、親も夜更かしを減らしましょう。
■第2の9…「9時間寝る」
朝から頭がスッキリした状態で活動するには、最低でも9時間の睡眠時間が必要です。理想は夜9時に寝て、朝6時に起きる睡眠リズム。浅く短い睡眠だと、目覚めた後も脳の活動が長時間にわたって低調なままとなり、「頭が働かない状態」が続きます。しかも落ち着きがなくなる、全体を見通すことができなくなるなど、集中すべきときに集中できない脳になってしまうので気をつけて!
■第3の9…「朝9時までに覚醒させる」
就寝中に情報整理が進んだ午前中の脳は、一日の中で最もクリア。勉強や宿題にも最適で、朝9時から勉強や課題に取り組めれば理想的です。ただし目覚めてから脳が最大限に覚醒するまでにはおよそ3時間必要とされています。朝の6時には起きて、ラジオ体操や散歩などで軽く運動する、朝食をきちんと食べるなどして、脳が働ける状態を整えましょう。スッキリ脳で9時から宿題や勉強に取りかかれます。
『AERA with Kids 夏号』(朝日新聞出版刊)では、そのほかにも、夏休みのOK生活とNG生活を詳しく紹介しています。夏休みを有効に過ごすためのヒントにしてみてください。
https://news.goo.ne.jp/article/
dot/life/dot-2019071100058.html
- 関連記事
-
- 48日連続勤務で精神疾患 41歳学習塾社員の労災認定 (2018/11/28)
- 「通なら塩」“料理になにをかけるか論争”は日本独自のカルチャーなのか!? (2017/03/27)
- スキー場で事故死、15年間で200人以上 (2017/02/27)
- 新型コロナ「自分だけは大丈夫!」の超危険 (2020/03/23)
- 「台風の前に」期日前投票は大行列 前例なき「1時間待ち」選管もビックリ (2017/10/22)
- 理想は1日5g未満!塩分のとりすぎで体に起こる6つの悪影響 (2015/12/05)
- 自信たっぷりのお見合いをすませた男女が、まさかの「お断り」をされた理由 (2019/04/23)
- 「じゃあ僕が」妻の姓に変えて分かった経済的不利益 (2017/11/18)
- 「始業5分前体操」でスズキに是正勧告…始業前の体操や朝礼は「労働時間」になる? (2017/08/12)
- 女性リアル 知られざる“セクハラ” (2014/10/31)
テーマ : みんなに紹介したいこと
ジャンル : ブログ