パタハラ裁判の証人尋問延期 注目集まり過ぎて
パタハラ被害を訴えるグレン・ウッドさん=東京都港区で2019年6月18日午後5時39分、今村茜撮影
(毎日新聞)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(東京都千代田区)で特命部長として勤務していたカナダ人のグレン・ウッドさん(49)が、「パタニティーハラスメント(パタハラ)」を受けたと主張し、2017年に同社に損害賠償を求めて提訴し、東京地裁で係争中だ。この裁判で5日に証人尋問が予定されていたが、急きょ延期が決定。理由は「フェイスブックで注目が集まり、多数の傍聴人で混乱すると予想されるため」だという。パタハラへの関心の高さが影響した格好だ。【今村茜/統合デジタル取材センター】
パタハラは、育児のために休業や短時間勤務の権利を取得する男性に対し、職場の上司や同僚が妨害や嫌がらせをすること。訴状によると、ウッドさんは、長男誕生に伴う育児休業の取得を拒否され、取得後も不利益を受けたとして、精神的苦痛などへの慰謝料200万円に加え未払いの賞与や賃金など合計約3900万円を同社に請求し、17年12月に東京地裁に提訴している。
今年6月、ウッドさんが自身のフェイスブックなどで、7月5日午前10時からの証人尋問の傍聴を呼びかける動画を公開。この動画が広く拡散し、多数のコメントが寄せられていた。代理人の弁護士は「傍聴希望者からの問い合わせが裁判所に多数寄せられ、当日傍聴希望者が法廷外にあふれて混乱することが予想されること、裁判所において傍聴券交付や警備の手配が間に合わず施設管理が適切にできない危険があるから、ということでした」と説明する。東京地裁は1日付で証人尋問の期日を取り消し、9月以降に再度日時を設定する予定だという。
ウッドさんは「フェイスブックでの呼びかけに応じ、神戸など遠くから来る予定の人も多かったのに非常に残念。次回の日程で再度傍聴を呼びかけても、また急に延期される可能性もあり、どう支持者に呼びかければよいのか分からない」と話す。フェイスブックで延期の旨を投稿したが、当日来場する人がいることも予想されるため、5日は午前10時前から地裁前に立つという。
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation
/mainichi-20190704k0000m040227000c.html
- 関連記事
-
- 吉野家1号店、59年の歴史に幕=来月6日、築地市場移転で (2018/09/19)
- ファミマ「成人向け雑誌」販売中止を発表 2000店から拡大「原則、全国の店舗」 (2019/01/22)
- 飲み終わったらイラスト完成 カルピス夏限定パッケージの青春が眩しい (2020/07/20)
- テーブルが染まり、あんなものまで青色に? 話題のエナジードリンクが“青すぎる”とSNSで拡散 (2019/03/04)
- 「足裏すべすべ」フットケア商品に注意 (2019/03/08)
- フォロワー数3位に ZOZO前澤社長のお年玉企画、既に第二弾を計画? 弁護士に今回の騒動を聞いた (2019/01/09)
- 「GoToトラベル」初日 関空では運行再開ラッシュ (2020/07/22)
- 2019年のインスタ映えスポットランキング SNS投稿データを分析した結果は? (2019/12/24)
- 「パワハラ放置、雇用拒まれた」と任天堂を提訴 紹介予定派遣の保健師2人 (2020/09/08)
- この緩衝材「食べられま………す!」人気すぎて製造元は10連休も半分稼働で生産 (2019/04/21)
テーマ : みんなに紹介したいこと
ジャンル : ブログ