職場の花見はハラスメントの温床か 被害者の怒りの声が続々
「職場で花見」の風習はもはや前近代的か(イメージ)
(マネーポストWEB)
今年もお花見シーズンがやってくる。桜を愛でるもよし、宴に興じるもよしのお花見を心待ちにする人がいる一方で、心中穏やかではない人たちもいる。花見はもはや「ハラスメントの温床」だと嘆くのは、建設業界で働く30代女性・Aさんだ。
「毎年、お花見シーズンを前にすると憂鬱な気分になります。純粋に桜を見て春の訪れを感じるのはいいものですが、職場で開催されるお花見は大嫌い。だって花見って、パワハラやセクハラなど、いろいろなハラスメントを詰め合わせた“セット”みたいな感じじゃないですか」
Aさんは、お酒は飲めないものの、もともと飲み会の雰囲気自体は好きだった。だが、職場の花見で横行するハラスメントのせいで、最近はそれも嫌いになってしまったという。過去の花見で繰り広げられた苦い経験を話す。
「飲めないお酒を強要されるし、お酒で身内が騒いでいるのを見ているだけでも苦痛。しかも、酔った勢いでがんがんボディタッチされるし、とにかくひどい。『今日くらいは無礼講』『酔っていたから覚えていない』とか、呆れるばかり。もうこれ、いくつハラスメントがあるのかっていう話です。誰も桜なんて見てないし、何の会なのか意味がわかりません」(Aさん)
花見シーズンは花粉の飛散とも重なるだけに、花粉症が悩まされている人にとっても地獄。メーカー勤務の20代女性 Bさんは「これって花粉ハラスメントでは……?」と冗談交じりに言う。
「職場の花見は特別な理由がない限りは強制参加で、花粉症がひどい私にとっては辛いイベント。鼻水はじゅるじゅるだし、くしゃみも出るし目はかゆくて、そっちに気を取られて、のんきにお酒を飲んでいる場合ではありません。例年、桜の開花情報なんかよりも、花粉の飛散量が気になります。今年も雨天中止になることをただただ祈っています」
しかし、Bさんがイヤなのは花粉だけではない。
「寒さと生理が重なると、もう無理!ってなります。花見場所でのトイレ待ちの長蛇の列も萎えますし、一升瓶を持った知らないおじさんに『一緒に飲もうよ』みたいなナンパの対処もめんどくさい」
一方で、男性だけが場所取りを命じられるという若手社員の悲鳴も聞こえてくる。専門商社に勤務する20代男性会社員・Cさんは言う。
「若手の男性社員は、半休を取って場所取りするのが会社の慣習。シートを敷いて、その上でぼんやりスマホを見たり、雑誌を読んだりするのですが、だんだん身体が冷えて、会が始まる頃にはすっかり体調が悪くなっています。
サボろうとしたこともあるのですが、良い場所が取れないと、ベテラン女性社員から『男のクセにだらしない』『期待していたのに』など苦情も醜い。ある意味男性へのセクハラなんじゃないかと……。いい年したおっさんが女装してアイドルのヒットナンバーを歌って踊る謎の宴会芸もウンザリ。ちっとも慰労されず疲労がたまるだけなので、真剣に転職を考えています」
複合的にハラスメントをはらんでいるこの問題。若者の職場花見離れも無理はない?
https://news.goo.ne.jp/article/money
post/bizskills/moneypost-513295.html
- 関連記事
-
- LCCピーチと製菓会社、行政がモモを使ったグミを商品化 (2018/12/16)
- 世界各国の年金格付けが発表 日本は何位? (2019/10/23)
- 消費者心理が7カ月連続悪化 増税控え節約意識強まる (2019/05/09)
- ヘビを飼う人たち…人気上昇中の爬虫類!鳴かない、手間いらず、意外とかわいい (2018/01/17)
- 旧財閥系企業の奇妙な慣習…他グループのビールしかない店を予約したら怒られるって本当? (2017/05/21)
- 2019年のインスタ映えスポットランキング SNS投稿データを分析した結果は? (2019/12/24)
- 『無印良品』の“連続値下げ”戦略は「低価格・高品質」への原点回帰 (2019/10/17)
- 「はれのひ被害者の会」が設立、きもの業界誌出版社が発起人 「業界みんながこういうことしてる訳ではないと知って欲しい」 (2018/01/10)
- 定番お菓子、「大人向け」次々 ポッキー、きのこの山も (2017/05/05)
- サクラ見ごろ プロが教える撮影テクニックとは… (2019/03/30)
テーマ : みんなに紹介したいこと
ジャンル : ブログ