ユニクロ 高価な防寒衣料が大量売れ残り 経営を苦しめる暖冬

ユニクロを運営する『ファーストリテイリング』の2018年9月~11月期における第一四半期の連結決算が3年ぶりの減益となった。
主力の国内ユニクロ事業が前年同期比約4%の減収、営業利益は約30%の減益と苦戦しているのだ。
「暖冬の影響で防寒衣料のダウンやフリースが思ったように売れず、過剰な在庫が積み上がっているんです」(ユニクロ社員)
'17年は寒波に見舞われたことから、防寒衣料が完売した店舗が続出。そこで、'18年は1万円以上のダウンコートやジャケットなどのアウター類を拡充したが、見事に裏目に出てしまったというのだ。
「12月からアウター類の価格を値引きしたのですが、効果は微妙。ダウンやコート類は気温が高い東南アジアでは売れないので、春夏衣料よりも在庫リスクが大きく、深刻な問題になっています」(ファーストリテイリング関係者)
また、防寒衣料は高価格のため、売り上げが業績を大きく左右する。下半期に安価な春夏衣料で収益を上げるのは難しく、今期の業績はあまり期待できないという見方が強い。
ユニクロ不振の背景には、外資系ファストファッションブランドとの競合もある。
「ユニクロが最もライバル視しているのは、スペインのファッションブランド『ZARA(ザラ)』。価格帯やターゲット層は似ているが、デザインの豊富さではZARAが圧倒。品質の高さを売りに画一的なデザインが多いユニクロよりも、デザイン性で勝負するZARAのほうが女性から支持されている」(経済誌記者)
'17年9月にスペイン1号店をバルセロナに出店したユニクロだが、オープンから数カ月で、店内は閑散とした状態だったという。
「スペインでは、ZARAよりも安いファストファッションも台頭していますからね。欧州の中でも失業率が高いスペインでは、ユニクロの価格帯ですら手が届かない状態なのです」(アパレル商社関係者)
ユニクロが世界ブランドとして定着するには、まだまだ時間がかかりそうだ。
https://npn.co.jp/article/detail/59847980/
- 関連記事
-
- 貧困女子高生の炎上 「算数力の劣化が一因」と数学者 (2016/09/16)
- 液体ミルク、妻の「例え話」が的確すぎる! 必要性めぐる投稿が話題 「喉が乾いてポカリを…」経緯を聞く (2019/03/26)
- 流行語大賞「このハゲーーッ!」まさかの落選のワケ (2017/11/11)
- ローソン、「鬼滅の刃」グッズ騒動で謝罪 「先着・数量限定」から「予約購入」へ (2020/01/11)
- もらい過ぎたチョコ、チキンに交換します 1キロ持ち込んだ“モテ男”も (2020/02/12)
- ZOZO前澤氏の「100人に100万」プレゼント、「法の網」にひっかからない巧みさ (2019/01/07)
- 血の池地獄カレーは「商標権侵害」 北海道の会社が提訴、大分市の会社困惑 (2020/03/08)
- ブラックサンダーは義理チョコ文化を応援 ゴディバの“義理チョコをやめよう”広告に「よそはよそ、うちはうち」 (2018/02/02)
- ETC車から二重徴収196件、申告者のみ返金 (2018/10/13)
- 山本太郎氏が大阪ミナミで警察と一触即発 (2020/10/12)
テーマ : みんなに紹介したいこと
ジャンル : ブログ