大坂なおみ、グランドスラム達成のカギは「緩すぎるセカンドサーブ」 欧米メディア「改良が先決」

女子テニス四大大会の全米、全豪オープンを連覇し世界ランキング1位となった大坂なおみ(21)=日清食品。次の目標にグランドスラム(四大大会全制覇)達成をあげたが、それにはセカンドサーブの改良が先決-と欧米の専門家たちが指摘している。
テニスのデータ分析サイト「テニス・アブストラクト」は全豪終了後、「大坂のセカンドサーブの不思議なまでの緩さ」と題したコラムを掲載。
ファーストサーブの平均スピードは105マイル(169キロ)でトップクラスだったが、セカンドサーブになると78マイル(125・5キロ)まで落ちる。これでは相手にたたかれる。事実、全豪の決勝ではセカンドサーブをペトラ・クビトバ(チェコ)に再三強打され、ピンチを招いた。
近年はルーマニアのハレプなど、リターンゲームに強い選手が続出しており、スピードを上げることが急務だと警告している。
英経済誌「エコノミスト」も「準決勝と決勝で、セカンドサーブの結果はひどいものだった」とし、「ドミナンス・レイシオ」(優勢率、DR)という数字に注目している。
相手のサーブ時に奪ったポイントを、自分のサーブで失ったポイントで割って計算。仮に大坂が相手サーブを30%破り、自身のサーブを80%キープした場合、「30÷20」となり答えは1・5。選手のDRの平均は1・0。大坂の全豪は1回戦こそ2・93、2回戦1・64だったが、3回戦1・15、4回戦1・08、準々決勝1・32、準決勝1・16、決勝1・08と推移した。
擁護論もある。「大坂は緩いセカンドサーブを打った直後、相手の強襲を予想して早めに構えて打ち返すなどしたため、セカンドサーブのポイント獲得率は思ったほどひどくなかった」という専門家もいた。
「それでも現在のセカンドサーブのポイント獲得率があと10%向上すれば、DRも平均で1・3以上。この弱点を克服しさえすれば、大坂は女子テニス界の『強豪』から『たった1人の女王』になれる」とエコノミスト誌。大坂が5月に挑む赤土の全仏は、独特のフットワークを要求される。“チーム大坂”はそれまでに答えを出せるか。
ZAKZAK(夕刊フジ)
http://news.livedoor.com/article/detail/15973233/
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