ゴーン前会長の弁護団「全く嫌疑がないことを確信」

記者会見するカルロス・ゴーン容疑者の弁護人を務める大鶴基成弁護士(中央)
=2019年1月8日午後3時20分、東京都千代田区、仙波理撮影
NHKニュース&スポーツ
日産自動車のカルロス・ゴーン前会長の弁護団が8日午後、日本外国特派員協会で記者会見し、「ゴーン前会長には全く嫌疑がないことを確信している」などと主張しました。
日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)の弁護を担当する元東京地検特捜部長の大鶴基成弁護士らは、8日午後3時すぎから東京 丸の内の日本外国特派員協会で記者会見しました。
この中で大鶴弁護士は、ゴーン前会長の勾留の理由を明らかにする手続きを裁判所に求めた理由について、「為替取引の権利を日産に移した際、取締役会が『日産には損失を与えない』と議決をしていたことを知り、ゴーン前会長には全く嫌疑がないことを確信したからだ」と述べました。
また、知人の実業家の会社に16億円余りを不正に支出した疑いについても「実業家はサウジアラビアでの日産の販売網の立て直しに尽力していたが、検察はこの実業家から話も聞かずにゴーン前会長を逮捕した。全く異例の事だと思う」と捜査を批判しました。
一方、東京地検特捜部は、取り引きの権利を付け替え日産に巨額の損失を負担する義務を負わせた時点で特別背任の罪は成立するとみているほか、実業家の会社には日産の販売促進などの実態はなかったとみていて、双方の主張が真っ向から対立する構図になっています。
【検察幹部「驚く内容なし」】検察幹部の1人は、ゴーン前会長の主張や弁護団の会見について、「主張の内容は取り調べでの弁解に沿うもので、検察として特に驚くような内容はなかった」と話しています。
【仏新聞社特派員「日本の司法制度はおかしい」】ゴーン前会長の弁護団の会見に参加したフランスの新聞社の特派員は、「フランスの人は彼が無罪だと言っても信じないかもしれないが、公の場でみずからの主張できたことはよかったと思う。一方で、このように長い期間勾留が続く日本の司法制度はおかしいと思います」と話していました。
また、スペインの通信社の特派員は「なぜこれほど長い間容疑者が勾留されなければならないのか、スペイン国内でも非常に関心が高いです。きょうは法廷でゴーン前会長がみずから無罪を主張できたし、会見では弁護士も前会長と同様の主張していることがわかったので、非常に意味があったと思う」と話していました。
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