夏目漱石の成績表を発見 旧制一高時代、哲学クラストップ
夏目漱石を含むクラスの成績が付けられた手帳。中央部に「夏目金之助」とある=福井県庁で2019年1月、大森治幸撮影
(毎日新聞)
福井県は7日、夏目漱石(1867〜1916年)が旧制第一高等中学(現東京大教養学部)に在籍した時の成績資料が見つかったと発表した。現在の福井県越前市出身の哲学者で一高教諭の松本源太郎(1859〜1925年)が、論理学(哲学)の成績を付けた備忘録的な手帳で、漱石の大学入学前の学業状況を示す記録は珍しく、県は「文豪の若き日がうかがえる貴重な資料」としている。
夏目金之助(漱石の本名)を含むクラス約30人の成績が、松本の手帳(縦20センチ、横10センチ)に2学期分記されていた。漱石が1年生だった1888〜89年に100点満点で実施された試験の点数とみられ、漱石は1学期の80点、2学期の90点を合計するとクラストップ。別のクラスのページには、後に親交を深める俳人の正岡子規(1867〜1902年)の名もあり、子規は1学期は74点、2学期は82点だった。
松本はその後、旧制五高(現熊本大)に教頭で赴任し、教師となった漱石をイギリス留学生に推薦している。
東京に住む松本のひ孫が、越前市に市史編さんのため寄託した日記などの関連資料から見つかり、福井県立こども歴史文化館と市が調査していた。成績資料について、漱石を研究する早大の中島国彦名誉教授(日本近代文学)と長島裕子非常勤講師は連名で「漱石が勉学に励んだことがうかがえる貴重で興味深い資料だ」とのコメントを寄せた。
成績が記された手帳や松本と漱石の交流が垣間見える日記は、今月10日から県立こども歴史文化館(福井市)で公開する。【大森治幸】
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