神道と仏教、宗教違うのになぜお守りの形同じ?専門家が解説

女性自身
神社仏閣へ出かけ「今年1年がよい年になりますように」と祈る初詣では、日本人にとって欠かせない新年の習慣。
「初詣では、日ごろお世話になっている神様、仏様に今年も無事に新年を迎えられたことを感謝するのが目的。神社でも寺院でも、ふだんからお参りに行く場所であることが重要でしょう。全国的には神社への初詣でが多いですが、関東では寺院へ行く人も多いといわれています」
こう話すのは、寺と神社の旅研究家の吉田さらささん。初詣でに出かけて伝統的な“お作法”や“うんちく”を味わうのも参拝の醍醐味だ。そんな初詣での“お作法”や “うんちく”を紹介。
■どうして七福神にはいろんな宗教の神様がいるの?
恵比寿天、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋尊の七福神は、神道、仏教、道教、ヒンズー教など、多様な宗教の神様で構成されている。
「七福神信仰は、アジアのさまざまな宗教の終着点として、多くの神様を受け入れてきた日本独自のもの。多様な神様が1つの船に乗って幸せをもたらしてくれるという考え方は、いかにも日本らしいといえるでしょう」(吉田さん・以下同)
■神道と仏教は違う宗教なのに、なぜお守りの形が同じなの?
お守りの本体は、袋の中に入っているご祈祷されたお札。これにより神仏からのご利益が得られるというものだ。
「入れ物は似ていても中身のお札はそれぞれ別物。お参りが一般化するにつれて、かわいい袋に入れればより売れる、ということで似たような入れ物になったのでは」
ちなみに、複数の寺社のお守りを持っていても、神仏に対して失礼に当たるという考え方はないのでOK。
■同じご神体のはずなのに神社によってご利益が違うのはなぜ?
たとえば同じ「宗像三女神」を祭る神社でも、嚴島神社では「交通安全」のご利益が有名なのに対し、江島神社では「芸道上達」のご利益がよく知られている。
「神様にまつわる物語のほか、神社の由緒なども絡み合い、ご利益の打ち出し方が違ってきているのだと思います。ご利益の由来を知ることでより楽しめるようになりますよ」
■ペットを連れてお参りしてもいいの?
神道では古来、女性と同様に動物も穢れと見なしたため、動物連れでの参拝を禁ずる神社が多い。
「境内でペットが粗相をしたり、建物を破損する恐れもあるため、動物は連れていかないほうが無難でしょう。ただし、近年ではペットのご祈祷をしてくれる神社もあるので、ペット連れの参拝を希望する人は、事前にペット可のところを探してみては」
■本殿だけでなく摂社、末社にもお参りすべき?
神社の境内には。主祭神を祭る本殿以外に、ほかの神様を祭る摂社、末社と呼ばれる小さな社がある。お稲荷様の社などはその代表。
「本殿のお参りだけで済ますのはもったいない。摂社、末社にはご利益の違うさまざまな神様が祭られているので、1つの神社内で一度にたくさんのご利益を授かれます。時間があれば、ぜひ本殿の後にお参りを」
https://news.goo.ne.jp/article/jisin/
life/jisin-https_jisin.jp_p_1698376.html
- 関連記事
-
- ジメジメ季節にうんざり 頑固な水虫の再発を招く「3つの誤解」 (2019/05/18)
- 危険すぎるスマホ依存 長文読めず、言語能力は2歳児レベルに (2018/06/17)
- 「痴漢が出た場所」を可視化する「痴漢レーダー」 通報で被害データ集め、対策強化促す (2019/08/07)
- トマトは「野菜」なのか「果物」なのか? (2020/09/06)
- ジップロックなどを再使用する人 4割が「におうまで使う」 (2017/09/24)
- 物忘れ防止の習慣「よく噛み、適度に飲酒し、おおらかに」 (2017/05/02)
- 低年齢化する花粉症 早ければ2歳で…発症時期の違いとは? (2019/02/14)
- 「健康にいい」と言われると信じてしまう女性たち。科学者が効能を否定しても… (2016/07/11)
- 納豆とアレも!定番だけど実は「NG食べ合わせ」パターン3つ (2015/12/04)
- 地震発生時、実は危険な机の下 被災直後はトイレを流すな (2016/09/03)
テーマ : みんなに紹介したいこと
ジャンル : ブログ