すし久兵衛VSホテルオークラ、法廷闘争の真相 「ホテル建て替え移転で…」
来年9月開業するオークラ新館のメーンエリアには出店できないのか
高級すし店と老舗ホテルが裁判沙汰になっている。すし店「久兵衛」が、ホテルオークラ東京(東京都港区)の建て替えに伴い、新たな店舗が「格落ち」の別棟に移転させられるのは権利侵害で、信用を傷つけられたなどとして、1000万円の損害賠償や移転に伴う経済的損失の負担を求める訴訟を東京地裁に起こした。
1935年創業の久兵衛は、北大路魯山人や志賀直哉ら食通が愛した名店で、銀座の本店には今年3月、安倍晋三首相とオバマ前米大統領が昼食に訪れた。オークラもホームページでは『江戸前すしの伝統を築いてきた名店…』と、久兵衛に敬意を表している。
しかし、訴状によると、オークラは2019年9月の新ホテル開業に伴い、メーンエリアではなく、別棟の店舗に入るよう久兵衛側に求めたという。久兵衛は1964年からオークラ直営の高級和食店「山里」の隣で営業していたが、新ホテルのメーンエリアでは、久兵衛から独立した競合店が、山里の一部に出店するといい、久兵衛側は「片隅に追いやり、排除しようとした」「50年以上にわたり貢献をしてきた原告に対する、考え難い仕打ち」と訴えた。
移転を知らせるオークラ側の書類も紙1枚だっとして、「失礼極まりない」と怒りを隠さない。
老舗同士の“場外乱闘”について外食ジャーナリストの中村芳平氏は、「久兵衛はブランドを軽く見られたと感じたのだろう」と話す。一般論として「ホテル側も近年、老舗だからといって簡単にテナントを貸すわけではなく、地方から評判の店を出店させるケースもある。インバウンド(訪日外国人)客がSNSで食事の場所を探す際に、老舗だからといって決めるわけではない。ブランド店の看板だけでは商売できない時代になっているのかもしれない」と分析した。
12日の第1回口頭弁論でオークラ側は請求棄却を求めた。久兵衛は「弁護士に一任している」。オークラは「裁判中の案件のためコメントできない」としている。
ZAKZAK(夕刊フジ)
http://news.livedoor.com/article/detail/15600384/
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