JALのCMでも注目 観光地に「ハート」が増えたルーツは?
島根県隠岐諸島の明屋海岸に立つ屏風岩にも(C)日刊ゲンダイ
(日刊ゲンダイDIGITAL)
どこに行ってもハートだらけ! 秋の行楽シーズン、観光地に出掛けてそう思ったことはないだろうか。
たとえば、千葉県君津市の「濃溝の滝」は、本来、人工的な農業用水路だが、差し込む光がハート形に見えると話題に。季節や時間がバッチリ合わないとダメで、「行ってみたらタダの沼だった」という声もあるが、ハート目当てに出掛ける人はカップルだけじゃない。
沖縄県今帰仁村(なきじんそん)の古宇利島にある「ハートロック」は、2つの岩が重なってハートに見えることから、地元の観光関係者が名付けた。嵐が出演するJALのCMのロケ地に選ばれたまではよかったが、ファンが殺到しすぎて大混乱。ゴミのポイ捨てや渋滞など、マイナス面も大きいようだ。
島根県隠岐諸島の中ノ島(海士町)にある明屋海岸には、屏風岩と呼ばれる大きな岩がそびえ立っているが、海面に近い部分にハート形の穴(写真)がポッカリ。そのため、近ごろは「ハート岩」と呼ばれているという。この海岸には、男の神と女の神が結ばれてお産をしたという伝説があることから、恋愛成就のパワースポットとして人気上昇中。よーく目を凝らしてみると、ハートというよりは、ニワトリが横を向いている姿に見えなくもないが……。
こんな具合で例を挙げればキリがないし、オジサン的には「ハートに見えたからなんだ?」って感じだが、なぜこんなにも観光地にハートスポットが増えたのか。
旅行ジャーナリストの村田和子氏が言う。
「ハート形スポットの発祥がどこかは明確ではありませんが、2006年にNPO法人地域活性化支援センターが始めた『恋人の聖地プロジェクト』の影響が大きいと思います」
全国の観光地の中からプロポーズにふさわしい場所を「恋人の聖地」として認定するもので、これをキッカケに恋愛と観光を結びつける機運が高まった。当然ながらハートスポットも多い。
「近年、インスタ映え目当ての旅が主流になったことで、こうした場所が一層注目を集めるようになったのでは。さらに、観光客がたまたま見つけたハートスポットもSNSで拡散されるため、雨後のタケノコのように全国に広がっている印象があるのでしょう」
昔から「岩が仏に見える」といった話はよく聞く。今は女性が旅の主役だから仕方ないか。
https://news.goo.ne.jp/article/nikkan
gendai/life/nikkangendai-500253.html
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