なぜ現場に解剖医…サウジ説明に残る「王室関与」の疑惑
サウジアラビアの捜査結果と矛盾点
サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏の殺害疑惑で、サウジ政府が一転、トルコの自国総領事館での死亡を認めた。
ただ、サウジの主張はトルコ当局の捜査とも食い違い、事件の全容はわかっていない。
サウジは発表で「カショギ氏は総領事館内にいた人物と口論になり、けんかの結果、死亡した」とした。だが、トルコメディアなどは、トルコ当局が入手した事件時の音声データに基づく内容として、カショギ氏は館内に入って間もなく暴行され、拷問を受けた末に殺害されたと報じている。
音声データによれば、現場にはサウジ内務省の解剖を専門とする法医学者がおり、カショギ氏の体を切断したとされる。サウジは「容疑者らはカショギ氏をサウジに連れ帰ろうとしていた」と主張するが、なぜ法医学者がいたのかという疑問が残る。
また、発表では事件の隠蔽(いんぺい)を図った容疑者らと、サウジ政府との関係もあいまいだ。トルコ当局はカショギ氏の失踪13日目になってようやく総領事館の捜索に入れた。サウジがなぜ、長くトルコの捜索に同意しなかったのかも不可解だ。
サウジは「一部の関係者の過失」として、事件と王室の関わりを切り離そうと狙っているとみられる。だが、トルコ当局が容疑者とみる15人のサウジ人には、ムハンマド皇太子の外遊に頻繁に同行したり、皇太子の警護役だったりしたとみられる人物が含まれているとされる。カショギ氏を国外から連行する大胆な計画が王室の許可なく実行できるのかという疑問も残る。(イスタンブール=其山史晃)
朝日新聞デジタル
http://news.livedoor.com/article/detail/15474355/
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