墓石屋さんが「ピザ窯」を販売 大谷石を使用、加工&施行の技術応用 「市場縮小の中で業界の景気付けに」
ピザ窯といえばレンガを思い浮かべる人も多いのでは(写真はイメージ)
(withnews)
墓石を取り扱う会社が販売している「ピザ窯」が、ネット上で注目を集めています。墓石の新規建立件数や単価が減少傾向にあるなか、新たな試みとして企画したそうです。国産の大谷石を使用し、加工や施行については石材で培ってきた技術を応用しているといいます。詳しく話を聞きました。
山形市にある会社です
ピザ窯を販売しているのは、山形市にある「終活設計ナイガイ」。墓石や仏壇仏具の販売、墓地霊園の設計施工や管理などを手がけており、終活に関するポータルサイト「hakalife」も運営しています。
そんな会社が売っているピザ窯は2種類。2段式が39万5000円、1段式が31万5000円です(いずれも税込み)。オプションの基礎台座が3万6000円、設置費用は2万5000円からとなっており、設置場所に応じてオーダーメイドも可能です。
ツイッター上では「墓石屋がピザ窯つくるなんて発想がすごい」「いっそこれを墓標にしてもいいね」といったコメントが寄せられています。
担当者に聞きました
なぜ墓石の会社がピザ窯を販売することになったのか? 終活設計ナイガイの担当者に話を聞きました。
――ピザ窯を販売することになったきっかけを教えてください
当社は建築石材の製造会社として50年前に設立したのですが、その後まもなく、墓石の需要の高まりを機に墓石の製造卸へとシフトし、現在でも売り上げの8割は墓石卸販売の会社です。
ここ20〜15年ほどの間に、墓石の新規建立件数と単価が年々減少基調にありまして、石材メーカーとして墓石以外の石製品を商品化できないかと社内アイデアを募ったり、地元の芸術大学とコラボしたり、様々な試みを行ってきた中の一つが、このピザ窯です。
――これまでにどれくらい売れたのでしょうか
小売店舗のある狭いエリアでのセールスですので、微々たるものです。
国産の大谷石を使用
――墓石を手がける会社ならでは特徴は
石材加工技術の点では、墓石の方が硬くて加工が難しいです。工程も最後の「研磨」がピザ窯の場合はありません。施工についても通常は墓石の施工メンバーが行っている技術の範囲内ですので、既存の技術で応用できました。
――国産の大谷石を使っていますね
耐火れんがに比べて価格が高くなりますが、据え付けのものですので、エクステリアとしてルックスの高級感が全く違います。焼き上がりの味もおいしいような気がしますが、それは気のせいかもしれません。
――話題になったことについては
いまさらなぜ、このピザ窯がツイッターでバズったのか、それほど興味をひく話題とは思えず、正直びっくりしています。
石材店は墓石を作って建てる以外にも、お墓の引っ越し、既存のお墓への戒名彫刻、納骨、あるいは、お寺の参道や住宅のエクステリアなど「供養まわり」と「石材まわり」の多岐にわたる仕事をしています。
多くの石材店さんが墓石市場の縮小で頭を悩ませているので、今回のことが業界全体の景気付けになればうれしいですね。
https://news.goo.ne.jp/article/withnews
/trend/withnews-9018092000007.html
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