<鉄道>最後部座席裏のスペースは予約した人優先か
JR東日本の在来線特急車両の最後部座席と座席裏のスペース=米田堅持撮影
(毎日新聞)
まもなくお盆のUターンラッシュが始まる。郷里への土産など多くの荷物を持って、新幹線などに乗る機会も多くなる。車両最後部の座席は、遠慮なく背もたれを倒せるだけではなく、座席後部のスペースに荷物を置くことができることから、旅慣れた人を中心に人気だ。しかし、予約していた席の後ろに先に荷物を置かれてがっかりするケースも少なくない。最後部座席裏のスペースは、誰のものか。JR東日本とJR東海に聞いてみた。【米田堅持】
◇座席裏スペースは共用
両社によると、共用スペースなのでその席を予約した人専用のスペースでなく、事実上、先着順だ。しかし、座席のリクライニングができないなど、乗客の利便性を損ねないことが原則で、場合によっては荷物の移動を要請することもあるという。
座席裏のスペースは、荷物棚のように持ち上げる必要もなく、まとまったスペースがあることから、スーツケースやベビーカー、時には自転車が置いてあることもある。JR東日本では「東北新幹線などでは車両の端に荷物を置くスペースを設置している車両もあるので、そちらも活用してほしい」と呼びかける。東海道新幹線を運行するJR東海も「指定席でも座席以外の場所は共用スペース。お客様同士で譲り合って利用してほしい」と話している。
◇鉄道ファンからみた最後部座席
鉄道ファンは最後部座席をどう利用しているのか。鉄道好きのミュージシャンとして、東海道新幹線の新大阪方面行きの最後部座席について歌った「20番のD」を2014年10月に発表したオオゼキタクさん(44)は「新横浜から乗ることが多いので、最後部のスペースは埋まっていることが多いが、空いていれば楽器に振動を与えたくないので座席裏のスペースに置くこともある」という。窓際のAやEではなく、通路側のDをお気に入りの席とした理由は「歌詞にもあるが、トイレに行くときに隣の人の前を通らなくていいし、車内販売も買いやすい」と説明。一方で「東京方面行きでは反対側の1番のDが最後部座席になるので、慣れていない人は確認してから座席を確保するように」と鉄道好きらしいアドバイスも忘れなかった。
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/
mainichi-20180810k0000e040338000c.html
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