オウム死刑執行 2回に分けた意味は?
オウム真理教による一連の事件で、法務省は教団元幹部ら6人の死刑を執行した。今月6日には、オウム真理教の教祖・麻原彰晃こと松本智津夫元死刑囚ら7人の死刑が執行されていた。
オウム真理教を巡る一連の事件で、死刑が確定していた13人全員の死刑執行が終了したことになる。オウム死刑囚を巡る動向を取材してきた日本テレビ社会部・山沢渉デスクが解説する。
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Q:今月上旬に7人、今日は6人の死刑が執行された。なぜ同じ死刑でも、タイミングのズレが生じたのか?
まず、同じ事件の共犯関係にある死刑囚は同時に死刑が執行されることが多いとされている。執行のタイミングに差があるのは公平性が保たれないからだが、法務省幹部によると、13人は一連の事件の中では同じ死刑囚のため、本来は同時に執行されるべきだが、執行する側の心理的な負担や、刑場などの物理的な限界などを検討した結果、13人を一斉には執行できないという判断になったという。
一方で、執行の回数は極力少なくするということで、2回に分け事件の関与の内容や程度などを考慮し、大臣が判断した7人について先に執行したという。そして、残る6人についても、時間をあけることはせず、26日に執行したという。
Q:今回死刑が執行された6人の最近の状況など、何か入っている情報はあるか?
林泰男死刑囚だが、前回の死刑執行後に、松本元死刑囚について、「尊師といわれるような人間ではない。死んだら皆同じ人間だ」と関係者に話していたそうで、関係者に宛てて書いた手紙には、「自分もすぐ死刑が執行されると思う。執行されるのは仕方がないが、死刑制度そのものには反対している」と書かれていたという。
また、広瀬健一死刑囚は、収容先の東京拘置所で、「テロ防止」について執筆を行っていたそうで、反省と教訓を社会に伝えようとしていたという。
Q:これで死刑囚が全員死刑が執行となったが、いまだ活動を続けるオウムの後継団体で注意して見ていくことはあるのか?
公安当局は、後継団体が松本元死刑囚ら13人について、「殉教者として」「神格化」する動きを警戒している。先に執行された遠藤誠一元死刑囚の遺骨はアレフの施設に移された。
松本元死刑囚の遺骨については、まだ東京拘置所に保管されたままになっている。松本元死刑囚の遺骨とあわせて、6人の死刑囚の遺体の動向についても公安当局は警戒している。
日テレNEWS24
http://news.livedoor.com/article/detail/15069239/
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