【放送都市伝説】『なんでも鑑定団』放送内容が急遽オクラ入りに? 原因は依頼人の…
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1994年から放送されているテレビ東京の長寿番組『開運!なんでも鑑定団』。25年近くにも及ぶ歴史の中には当然、「お蔵入り」になった企画や、諸事情により「放送中止」になった鑑定も存在する。
1995年6月22日の読売新聞で、『なんでも鑑定団』の6月20日の放送分のVTRが止められた事実が明らかになっている。
記事によると、『なんでも鑑定団』は6月20日の放送用に「出張鑑定・第1回時計大会」と題し、一般の視聴者から持ち込まれた貴重な時計類を鑑定するVTRを収録していた。
この「大会」には作家・高橋三千綱の娘も参加していた。高橋の娘は父・三千綱が1978年に『九月の空』で芥川賞を受賞した際の副賞である懐中時計を持ち込んだ。この懐中時計は「昭和53年8月7日 第79回芥川龍之介賞 高橋三千綱君」と彫られた紛れもない本物で、会場は一時騒然となった。
厳密に鑑定した結果、この時計には100万円の高値が付いた。その際に高橋の娘はカメラに向かって「(この時計は)父と高い値が付けば売りたいと約束している」と発言。世界に二つとない芥川賞受賞の懐中時計を「売る」ことは、まさに前代未聞の出来事。番組側は改めて高橋三千綱本人にも売りに出す意向を確認し、6月20日分の放送で「芥川賞受賞の時計」の買い手を募集することを決めた。
しかし、放送直前になって高橋氏側が「あの時計を売るつもりはない」と関係者に話したことが明らかとなり、困惑したプロデューサーは急遽、芥川賞の時計に関する放送を取りやめたという。なお、100万円の鑑定が出たシーンは、後日改めて放送された。
芥川賞を創設した菊池寛は、副賞に懐中時計を選んだ理由について「多くの新人作家は非常に貧しい生活を送っている。新人作家はこの時計を売って生活の足しにするように」と話していたという。実は「芥川賞の時計を売る」というオハナシは実は非常に理にかなっているのである。
文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
https://npn.co.jp/article/detail/36455628/
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