頓知(とんち)エピソードは作り話実際の一休さんは“生臭坊主”

一休さんといえば、「すきすきすきすきすきっすき!」というポップなオープニングテーマで始まるアニメが有名だ。かわいらしい小坊主の一休さんが、持ち前の機転を利かせて、さまざまな無理難題をユーモラスに解決していくこの作品。日本のみならず、中国やタイでも人気がある。
一休さんは、室町時代に実在した一休宗純という僧侶がモデルになっている。「実際の一休さんも、さぞかしチャーミングな人だったんだろうな」と誰もが想像するだろうが、この一休宗純、アニメのキャラクターとは似ても似つかぬとんでもない人物だったのだ。
一休宗純は、一言でいえば“超破天荒な生臭坊主”であった。お坊さんでありながら酒を浴びるほど飲み、肉を食らいまくる。さらには女を抱きまくり、なんと男も抱いていた超肉食のバイセクシャルだったのだ。正月からドクロを付けた杖を手に街を歩き回ったり、「仏教なんて誰も救っちゃくれねえよ」という内容の歌を詠んだりと、めちゃくちゃ。もう、挙げればきりがないほど、ワイルドなエピソードの宝庫なである。
ということで、アニメは全部作り話。“トラ退治”や“このはし渡るべからず”のほんわか頓知エピソードなんて、本物の一休さんには生温過ぎて「ケッ!」って感じだろう。
ただ一つだけ、アニメと史実に共通することがある。それはどちらの一休さんも民衆に支持された人気者だったということ。ただ、その人気ぶりが“マスコットキャラ”的なものなのか、“カリスマパンクロッカー”的なものかという違いはあるが…。
https://npn.co.jp/article/detail/93014416/
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