大盛りあがりGO 1時間で利益100万円、早大OBが駆使した禁断の錬金術「見せ玉」

1時間で利益100万円、早大OBが駆使した禁断の錬金術「見せ玉」

1時間で利益100万円、早大OBが駆使した禁断の錬金術「見せ玉」
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パソコンの画面に映る株価チャート。在宅起訴された2人も、パソコンで株取引していた(一部画像を加工しています)

産経新聞2014年11月3日(月)17:03

 「見せ玉(ぎょく)」と呼ばれる手口で不正に株価をつり上げ利益を得たとして、東京地検特捜部は10月8日、金融商品取引法違反(相場操縦)罪で、早稲田大の非公認投資サークルOBの男性2人を在宅起訴した。実は平成21年にも同サークルOB3人が同様の手口で約40億円の利益を上げ、同法違反罪で有罪判決を受けている。今回の2人は“同じ轍(てつ)を踏む”のを避けようと巧妙な手法を駆使したが、結局は露呈した。同じサークルのメンバーによって繰り返された“現代の錬金術”の実態に迫った。(市岡豊大、田中俊之)

■総額3億円稼ぐ?

 「彼の名はよく知っていた。(21年の)事件当時からマークしていた。その後も見せ玉を繰り返し行っているとの情報もあり、東京証券取引所も注視していたようだ」

 ある証券会社の担当者は、今回在宅起訴された東京都豊島区の無職、有江正宏被告(35)についてこう話す。早大投資サークル「マネーゲーム愛好会」OBによる相場操縦事件が発覚した21年当時、メンバー約20人のリストが証券業界に出回り、有江被告の名前もあったという。

 証券業界は、有江被告と、ともに在宅起訴された東京都荒川区の会社役員、布浦隆司被告(32)の動向を、5年越しで注視していたという。起訴状によると、2人は25年2~8月、大量の売買注文を出して成立前に取り消す見せ玉の手口で、東証1部上場の4銘柄の株価を不正につり上げたとされる。起訴内容となった一連の株価操作で2人は500万円近い利益を獲得。関係者によると、2人は遅くとも24年には見せ玉の手口を始め、総額3億円以上を得たとみられるという。

■1時間で100万円稼ぐテクニックとは

 インターネット取引でパソコンのクリックボタン一つで利益を生み出す“現代の錬金術”とはどんなものか-。関係者への取材で明らかになった株取引行為を再現してみる。

 昨年2月15日、2人は東証1部上場のカード会社「オリエントコーポレーション」(オリコ)の株に狙いを定め、市場価格より数円上値で約50万株分の売り注文を入れた。上値の売り注文が大量に入ることで、株価がその値に達した時点で大量の売り注文が成立することになるため、投資家の間には「この銘柄は当分、値上がりは難しいだろう」との見通しが広がる。すると買いよりも売りが先行する状況が生まれ、株価が下がった。ここで1株当たり269~271円で約58万株を買い付けた。

 株を安値で購入することに成功した2人は、すぐに先に出していた売り注文を取り消す。もし取引が成立してしまうと、売る気のない株を売らないといけなくなるためだ。大量の発注であれ取り消しであれ、ワンクリックで可能だ。

 次に、同じオリコ株で取引価格より下値の買い注文を約50万株入れた。すると今度は売りの時とは反対に、株価がその値まで達した段階で大量の買いが成立することになるため、「この銘柄は当分、値下がりしない」との見通しが広がる。値下がりの危険性が少ない銘柄は当然、人気となり、売りよりも買いが先行する状況に。株価は1~4円程度上昇した。このタイミングで先ほど買い付けた58万株を売り抜け、直後に先に出した買い注文を取り消す。100万円前後の利益が確定した。

 一連の取引は1時間にも満たない時間で行われた。まず、大量の売り注文を出すことで、他の投資家に売り注文を出させて株価を下げ(売りの見せ玉)、安値で株を買い付ける。さらに買い注文を大量に出して株価を上昇させ(買いの見せ玉)、先に買い付けた株を売り抜ける。これらは他の投資家を欺いて利益を得る悪質な行為だ。

■必ず痕跡は残る

 ここで一つの疑問が浮かぶ。最初に行う「売りの見せ玉」を行うときに出す大量の売り注文は、実際に大量に株を持っていないと出せないのではないか。

 今回の事件で2人を東京地検特捜部に告発した証券取引等監視委員会の関係者が打ち明ける。

 「今回の事件の悪質性は、(株価が上下する)気配をつくるために大量の資金を実際に投入していること。なぜそれだけ資金があるかというと、株価操縦を長年繰り返してきたから。全体を通して調べると、億単位のカネが動いていた」

 積み上げた利益を原資に、信用取引で証券会社などから大量の株を借り、それを売りに出すと見せかけることで、大きな「売りの見せ玉」をつくり出す。1回の取引で得られるわずかな利益を徐々に積み上げていくという、実際には地味で地道な作業のようだ。

 さらに5年前の“教訓”として、捜査当局の目をかいくぐるべく、彼らの手口は徐々に巧妙化していったようだ。

 今回の事件で「オリコ」「神戸製鋼所」など大型銘柄が狙われた理由について、株取引に詳しいフリージャーナリスト、高橋篤史氏は「大型銘柄であれば取引数が多いので個々の動きが目立ちにくく、犯行がばれにくい。その分、相当数の見せ玉を出さないと株価は動かない」と分析する。

 別の捜査幹部も「以前の事件は1回の取引でドカンと儲けていたが、今回は少し株価が上がれば、すぐに売り抜けて利益を確定させていた」と話し、2人があえて小刻みに見せ玉を繰り返していた可能性を指摘している。

 まさに「木の葉を隠すなら森の中」。膨大な取引の中から不正を見つけ出すのは至難の業だ。それでも高橋氏は「取引したパソコンのIPアドレス(インターネット上でのパソコンの住所に当たるもの)が記録されるので痕跡は必ず残る。“一罰百戒”としての摘発を継続していくしかない」と話す。

■現役学生は「迷惑です」

 平成21年の事件当時、あるサークル関係者は「株をやると一日中パソコンを見ていないといけない。人に会う機会がなくなる」とも語った。今回、在宅起訴された2人も外部との関係を断ち、ひっそりと株取引を続けていたのだろうか。

 前回の事件で有罪となったOBの知人女性は、今回在宅起訴された有江被告らについて「名前は聞いたことがある」としつつ、「どういう人たちか覚えていない。今はどこで何をやっているか、まったく分からない」と話した。 

 早大には複数の投資サークルがある。別の公認サークル「Forward(フォワード)」は、有江被告らの関係先へ監視委の強制調査が入った今年5月、公式ホームページに「早大投資サークルOBによる株価操縦の報道に関して」というタイトルの文章を掲載した。

 「(被告らは)当サークルのOBではなく、また関係も全くないことをこの場でお伝え申し上げます」

 同サークルに所属する現役男子学生は「投資サークルで犯罪行為をしているかのような印象を持たれてしまうので迷惑です」と言葉少なに語った。ある証券関係者は「圧倒的大多数のデイトレーダーは善良な市民。むしろ操縦された株価に釣られて損を出している被害者とも言える」と指摘した。


http://news.goo.ne.jp/article/sankei/
nation/snk20141103505.html

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