“見かけの悪い”客は奥の席? 満席と偽り予約断る?
Coffee cup on a table of typical Parisian outdoor cafe
時々耳にする“噂話”、今回は元従業員の証言付きだ。パリの中心地、高級店が建ち並ぶモンテーニュ通りのレストランが、人種によって、満席だと偽って予約を断ったり、“見かけの悪い”客を通す席を決めていたりと、客の差別をしていると批判を受けている。
パリジャン紙など地元メディアが伝えたところによると、批判されているのは、パリ8区の「ラヴニュ」。政治家や各界の“セレブ”が訪れることで有名なレストランだ。事の発端は、バズフィード・ニュースが、同店で働いていた4人の元従業員から聞いた話として「アラブ人の名前の予約は受けない」など、店が差別的な方針をとっていると暴露した記事。カタールやサウジアラビア、バーレーン、アラブ首長国連邦など、中東からの観光客の予約は受けないこと、イスラム教のヴェールをかぶった女性が来店したら、たとえ満席ではなくても、満席だと言って入店を断ることなどを指示されていたという。
10年以上同店で働いていた女性従業員は、「ヴェールをかぶったリッチな女性より、ブロンドの“美しい”女性がテラスでコーヒーを飲んでいる方が良い、1階やテラス席は“美しく、身なりの良い客”用だ、と店長は言っていた」と証言。5年超働いた別の女性は「どうしても入店を断り切れなかった“その手の”客は、(外からあまり見えない)上の階の席に通すように言われた」と証言した。他の元従業員も「1階にはふさわしくない“外見の悪い”客は上の階に、という方針だった。“見かけが悪い”とは、年寄りや太っている人、アジアの観光客のことだった」としている。
店側は「どんな国、どんな文化の人ももちろん受け入れている。どんな密告があったか知らないが、客を差別的に拒否する指示などしていない」としている。そこでバズフィード・ニュースが独自に調査。カタールからアラブ系の名前を使って5月1日のランチ、12時半で4人の予約を試みたところ、「お昼は満席です。夜の22時半ならおとりできます」と断られ、翌2日はとたずねるとその日も満席、3日は?と食い下がったが、「ニューヨークからの団体が来るので満席だ」という回答だった。
そこで今度はパリ市内から別の名前で電話をかけ、1日のランチを同様に予約したいと述べると「“奇跡的に”席が空いていたらしく、何の問題もなく予約が入った」という。
バスフィード・ニュースでは、さらに「訪問調査」も実施。2回も予約確認の電話をしたうえで、ヴェールをかぶった女性と共に来店したところ、「予約が入っていない」と断られ、絶対に予約を入れたと主張したところ、1階は空席がいくつもあったにもかかわらず、外からは見えない上の階に通されたという。
過去にも、パリの有名な観光地、サクレクール寺院が見えるレストランで同様の指摘が報道されたことがある。
OVO [オーヴォ]
http://news.livedoor.com/article/detail/14734487/
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