駄菓子屋さんには置いていない「サクマドロップス」 香りで愉しむ「線香」に!
おたくま経済新聞
街中で人とすれ違った時、「ふわっ」と良い香りが漂ってくると思わず振り返ってしまいませんか? 香りが誘いだすその人の印象は、普段の3割増しに見えることも! 今でこそエチケットとして香水などで体臭に気を遣ったりしている現代ですが、そもそも香りをいつ頃から日本人は身にまとうようになったのでしょうか。
時は平安時代。中国から仏教とともに「香り」の文化も伝えられ、仏前に供えるだけでなく、生活の一部として香りも取り入れられるように。部屋にお香をたき込めたり、着物にたき込めたりし、祈りのために使われていたお香が、いつしか香りそのものを愉しむために使われ始めたそうです。さらには、様々な香りをミックスして独創性や最も優れた香りを競いあう「薫物合」という香遊びも行われていたとか。このように香りを身にまとうことが、平安貴族たちのステータスだったんですね。
しかし、近年では家にお仏壇自体が置いていなかったり、お仏前で線香をたいたりする機会も少しずつ減ってきています。こんな線香離れに待ったをかけたのが線香・お香の製造・販売を行っているカメヤマ株式会社さん。サクマ製菓株式会社とコラボレーションし「サクマドロップス ミニ寸線香(680円税抜)」を発売しています。サクマドロップスの4種のフルーツ(いちご・りんご・オレンジ・メロン)の香りが愉しめる線香だそうです。ツイッターでも話題を呼んでいるお線香について詳しく伺ってきました。
―今回、サクマドロップスとコラボしたきっかけを教えて下さい。
近年、供養の習慣が薄れつつあり、また一方で自分らしく故人を偲ぶ新しい供養スタイルも増えてきております。そこでこれからの供養者層にもローソク・お線香を使っていただけるよう故人が好きだったものを再現した「好物シリーズ」を始めました。その中でいくつかコラボさせていただいているのですが、サクマドロップスに注目したのは100年以上たってもお子様からご年配の方まで愛され続けているロングセラー商品だからです。そして線香にもサクマドロップスのように種類を入れることで日によって香りを選んでいただけますし、パッケージを開けたとき見た目にも彩りで楽しんでいただけると思いました。
―他にもスイーツをもとにした商品が多いですが、どのぐらいの年齢層の方が、お線香をご購入されるのでしょうか?
世代は様々で、幅広い年齢層のかたがたにご使用いただいております。
―サクマドロップスの香りの再現はどのように行われたんですか?
香りの再現につきましては、いちご・りんご・オレンジ・メロン、それぞれのドロップを口に入れた時に感じる風味を香りだけで表現するために何度も食べたそうです。
食品香料とお線香の香料は性質が違うため、近い香りに調合しても線香の基材と合わさると香りが変わってしまいます。試行錯誤を繰り返し、香りを再現いたしました。
―用途としては、どのように使われている方が、多いのでしょうか?
毎日のお勤め、お供えとしてはもちろんのこと、若い女性やOLの方も癒し目的や、お部屋の芳香・インセンス、幼児様向けの啓蒙として、お土産物としてもご利用いただいているようです。
ツイッターでは「甘くていい香り。線香としても普段のお香としてもいい感じ」やハッカの香りが入っていないことに残念がっている人もいました。それだけサクマドロップスの飴を懐かしい香りと感じている方も多いのではないでしょうか。カメヤマ株式会社では、他にも「いちごみるく」「ボンタンアメ」「ミルキーの香り」など様々な香りを愉しめる線香を販売しているそうですよ。
<取材協力>
カメヤマ株式会社
(黒田芽以)
https://news.goo.ne.jp/article/otakuma
/trend/otakuma-20180309_02.html
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