消費者庁と八王子市が警告 「はれのひ」二次被害の悪質手口
もうこりごり(「はれのひ」の着付け会場だったホテル前に集まる新成人ら)/(C)共同通信社
(日刊ゲンダイDIGITAL)
「二次被害に気をつけて」――。成人式の女性を裏切り、社長が“逃亡中”の「はれのひ」騒動について消費者庁などが注意を呼びかけている。
消費者庁はHPで〈今回のような社会的に影響の大きい事件があると、「被害救済」を名目とした義援金詐欺や不審な勧誘などの悪質行為が多く発生します〉と警告。八王子市は〈被害者の心情につけ込む悪質事業者からの二次被害が発生する可能性が高くなります〉としている。
消費者庁と八王子市はまだ二次被害の報告を受けていないが、被害を防ぐために注意を促したという。
「東日本大震災のとき、ウソの義援金募集が行われました。今回も被害者に同情した人から寄付金をダマし取る人が現れるかもしれません」(消費者庁消費者政策課企画調整官の澤野宏氏)
「八王子は横浜に次いで被害者が多く、17日時点で201件の相談が寄せられました。来年、再来年の成人式をはれのひに依頼して困っている人が、悪意のある着物業者のHPを見て契約し、高い料金を取られないことを願います」(八王子市消費生活センター所長の大日向由紀子氏)
■ダマされないための注意点は
このほかにどんな詐欺手口が予想されるのか。悪徳商法評論家の多田文明氏は「名簿の流出が心配」と言う。
「社長がいない、営業の見通しも立たない。会社がこんな状態になると、社員が顧客名簿を持ち出すことがあるのです。その名簿を悪徳業者が入手して被害者に電話し、『自分は弁護士。被害者の会を組織してお金を取り返しましょう』と言って手数料などをダマし取ることが考えられます。被害者は『今回は大変な目に遭いましたね』と言われると同情してもらったと思い、つい心を許してしまうのです」
このほか着物や化粧品、エステを「お安くします」と売りつけたり、「ネット通販に未払い金がある」などと架空請求のショートメールを送りつける手口も想定される。
ダマされないための注意点は?
「相手がちゃんとした店舗を持っているかを確認すること。喫茶店でカタログを見せたり、ホテルなどで販売会を開く業者は割高で売りつける可能性があります。はれのひみたいに『すぐに契約しろ』『現金で払え』と相手に考える余裕を与えず、何度も電話してくる業者も怪しい。20歳前後の女性は社会経験が少ないので、必ず親を同伴してください」(多田文明氏)
詐欺師は他人の不幸をビジネスチャンスと考える。彼らの言葉を信じたら、泣きっ面にハチになってしまう。
https://news.goo.ne.jp/article/nikkan
gendai/life/nikkangendai-436887.html
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