悪性腫瘍と闘う2歳の我が子を捨てた母親、治療費を持ち逃げ(中国)
病と闘う2歳児、母親の姿を求めて号泣も(画像は『The Sun 2017年9月27日付「HOW COULD SHE? Heartbreaking pics show cancer-stricken tot crying for mum who abandoned him over his illness」(REX FEATURES)』のスクリーンショット)
幼い我が子が病に侵されているとあっては、どんなことをしても救ってやりたいと思うのが親ではないだろうか。しかし中国湖北省宜城市のある母親は我が子の治療費となるべき金を持ち逃げし、病と闘う息子を捨てた。あまりにも非情なこの母親に世間は怒りを露わにしている。中国メディアの報道を受け、英メディア『The Sun』『Metro』などが伝えた。
フー・ハオヤンちゃん(2歳)は2016年5月、小児の肝臓に発生する稀な悪性腫瘍である「肝芽腫」と診断された。がん治療や手術が必要とされる中、幼い我が子が痛みに苦しむ姿を見るのは親として辛いものに違いないが、それでもそばにいて支えている母親や父親は多々いるものだ。ところが告知から半年後の11月、最初の腫瘍摘出手術が行われる直前にハオヤンちゃんの母親は治療費として集められた金を盗み、息子のもとから姿を消した。
持ち逃げされた20万元(約340万円)はハオヤンちゃんの父シャオフェイさんが、治療費のためにと農業や建築業の仕事を必死でしながら借金するなどしてなんとか工面した資金だった。シャオフェイさんは妻に「盗んだ金を返さないのなら警察に通報する」と脅すと、お金を返しに帰って来たものの妻はまた出て行き、それ以降戻ってくることはなかった。
ハオヤンちゃんの最初の腫瘍摘出手術は成功したが、残念ながら再発してしまった。ハオヤンちゃんの肝臓はすでに3分の2が切除され、複数回の化学療法を受けながら点滴や流動食を施される日々を過ごしている。現在は北京にある小児病院「Bayi Children's Hospital」に入院しているがその治療費は高額で、自分の稼ぎだけでは追いつかないシャオフェイさんの闇金融などからの借金は100万元(約1700万円)にも上るという。なお同病院の医師から、ハオヤンちゃんには肝臓移植が必要だと伝えられたそうだ。
幼い子供にとって続く治療が辛いのは当然のこと、さらに母親の姿を求めて号泣する姿が伝えられており、痛々しいことこの上ない。そばではシャオフェイさんや祖母が寄り添い、泣き続けるハオヤンちゃんを抱きしめる姿も見られるが、ハオヤンちゃんにとってはやはり母が恋しいのだろう。しかしシャオフェイさんは「息子に真実を告げることはあまりにも辛く、母親は出稼ぎに行っていることになっている」と話している。
悲しみを誘うこのニュースは中国市民の注目を集め、寄付金アカウントが9月13日に設置された。目標金額70万元(約1190万円)が設定される中、多くの人がハオヤンちゃんのために寄付をしているようだ。
ニュースを知った人々からは「どうやったら病気と闘う幼い我が子を捨てられるわけ!? そんな女、母親とは絶対に呼べない」「写真を見たら心が折れる。かわいそうに」「この女には母性の欠片もないね。人間とは思えない非情な行為には吐き気がする」「我が子が病で苦しむ姿を直視すべき。残酷すぎる」「すごく悲しいけど、おばあちゃんとお父さんがそばにいてくれて良かった。どうか頑張ってほしい」といった声があがっている。
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
http://news.livedoor.com/article/detail/13682678/
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