それ「煮詰まる」って言っちゃダメ!日本人が間違いやすい慣用句4選
日本語には慣用句がありますが、会話や文章で使う際に正しい意味で使えているのか改めて考えてみませんか? 例えば、「やぶさかでないけど……」「煮詰まってきたね」などの会話の意味を、正しく理解できていますか?
文化庁が発表した「平成25年度“国語に関する世論調査”」で、本来とは違う意味で理解されている慣用句が多いという事実が明らかになりました。
日本人として正しい慣用句を使えるようにしておくために、特に間違って認識されている結果となった言葉を4つ、ご紹介していきましょう。
■1:世間ずれ
本来の意味は「世間を渡ってずる賢くなっている」ことを指すのですが、同調査では「世の中の考えから外れている」ことを示す言葉だと誤解している人のほうが多い結果になっていました。
悪気がなくて「アナタって世間ずれしてるよね~」なんて言ったら相手の顔がみるみる怒りに満ちてきた……なんてことのないよう、正しい意味を理解しておきたい言葉です。
■2:煮詰まる
会議などでよく使われる言葉ですが、本来の意味は「(議論や意見が十分に出尽くして)結論が出る状態になること」なのですが、「(議論が行き詰まってしまって)結論が出せない状態になること」と誤解している人と約半数ずつという回答結果が出ています。
「煮詰まってきたのでそろそろ……」と言われて「では、明日以降にまた会議しましょう!」なんてトンチンカンな返事をすることのないよう、気をつけておきたいですね。
■3:やぶさかでない
本来の意味は「喜んでする」ことなのですが、「仕方なくする」と誤解している人のほうが圧倒的に多い結果に! 本来の意味と誤解されている意味がずいぶんとかけ離れているので、コレは要注意ですね。
なにかを頼んだ相手が「やぶさかではないよ」と言ってくれたのに、意味を誤解していたばかりに不機嫌になることのないようにしてくださいね。
■4:まんじりともせず
本当の意味は「眠らないで」なのですが、「じっと動かないで」だと誤解している人のほうが約2倍も多い結果になっているので、気をつけたい言葉です。
そもそもこの言葉を「分からない」と答えた方は30代で23.7%と高くなっています。ご存じでない方は、この機会に知っておくといいかもしれませんね。
以上、本来の言葉の意味を誤解している人が多い慣用句を4つお伝えしましたが、アナタは全部理解できていましたか?
慣用句の意味を正しく知っておかないと、全く違う意味として捉えてしまい、会話がおかしくなってしまう危険もありますよね。
日本語は難しい言い回しも多くありますが、1度覚えてしまえばずっと活用できる知識ですので、この機会にぜひ、正しい慣用句が使えるように意識してみてくださいね。
http://news.livedoor.com/article/detail/9371853/
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