溶けないアイス 解けた謎 金沢発祥 異色さ話題に
(右)前田家家紋と梅の形の「溶けないアイス」(左)溶けないソフトクリーム
(中日新聞プラス)
観光客もほっとけない!?
金沢で生まれた常識を覆す「溶けない」アイスクリームが注目を集めている。3時間、気温40度の状態に置いても、形は崩れないという。「でも、食感や味は」と思って食べたら、おいしいアイスだった。どんなからくりなのか−。(堀井聡子)
販売しているのは、金沢市のひがし茶屋街にある「金座和(かなざわ)アイス金沢東山店」。富山市の会社員浅野桃子さん(29)は前田家の家紋形のバニラアイスを注文し、「すごく硬いのかと思ったら、意外と軟らかい。おいしい」とほほ笑んだ。ただし、溶けなくても、時間がたつと冷たくはなくなる。食感もババロアのようになるという。
しかし、なぜ、溶けないのか。秘密は「イチゴ」にある。クリームの水と油分の分離を防ぐ性質があるイチゴに含まれるポリフェノールを混ぜている。
この性質を突き止めたのが金沢大の太田富久・名誉教授だ。イチゴポリフェノールを提供したパティシエから、「クリームに混ぜたらすぐに固まったが、何か添加物が含まれているのでは」と問い合わせがあったことが、研究のきっかけになったという。
二〇一四年、製法の特許を取得した。金沢大発のベンチャー企業「バイオセラピー開発研究センター」が製品化に取り組み、今年四月、同店をオープン。七月、東京・原宿と大阪・心斎橋に支店を出し、一カ月間で計一万食売り上げた。豊田剛史社長は「近くキャラクターとコラボした商品開発も進める」と語る。
■ 支出平均額1位
総務省の調査で、金沢市は一世帯当たりのアイス・シャーベットの三年間支出平均額が都道府県庁所在地でトップ。そんな土地柄からか、溶けないソフトクリームも〇九年に生まれた。日本海藻食品研究所(金沢市本江町)が、おからペーストと米粉を配合して開発した。直営店はないが、石川県では野々市市の回転ずし店などで食べられる。
五月、豆乳やライスミルクなど植物性食品だけを使った溶けないソフトを新たに開発し、新商品として提供する予定だ。カロリー控えめで、介護施設のほか、米国の飲食店から問い合わせがあった。橋正光代社長は「宗教上の理由で動物性食品を食べられない外国人旅行者にも味わってほしい」と話している。
https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/
region/chuplus-CK2017082002000091.html
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