相次ぐ子どもの車内放置…エアコン停止から何分で命の危険に?
写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ
(日刊ゲンダイDIGITAL)
車中に残された小さな子らが熱中症で亡くなったというニュースはまったくなくならない。
今年も5月に山口県防府市でパチンコ中の母親に置き去りにされ、生後2カ月の赤ちゃんが亡くなった。さらに先日、埼玉県上尾市の障害者施設の男性(19)が送迎用ワゴン車の中に放置されて死亡している。
炎天下では、わずかな時間でも侮ってはいけない。日本自動車連盟(JAF)が最高気温35度の日の車中温度を測定したところ、黒い車の温度は最高で57度に達し、ダッシュボードは79度を記録した。白い車でも52度と74度だから、同じく命に関わるレベルだ。
では、エアコンを切ってから何分くらいで危険な状態になるのか?
「実験では、エアコン停止からわずか15分で熱中症指数が危険レベルに達しました。お子さんが寝ているからといった理由で車内に残すのは、短時間であっても危険です」(JAF広報担当者)
ある調査では、コンビニの平均滞在時間は2分12秒(男性1分50秒、女性2分35秒)だが、スーパーでは20分を超す。すぐに戻ってくるからと考えても、それぐらいの時間はかかっているのだ。
ところで、上がった温度を下げる方法はあるのか。実は、JAFはこの実験も行っている。まるで気休めだったのがサンシェード。銀紙みたいなアレだ。実験では、まったく対策をしない車が最高52度なのに対し、サンシェードを装着しても50度と2度しか違わなかった。日なたではなく、日陰に駐車しても7度しか抑えられなかった。
「車のボディーに水をかけたらどうかと、8リットル入りのバケツを3杯かけてみました。なんと!下がったのは、たったの0.9度。車内温度を急激に冷やす方法は、エアコンを付け、窓を開けて走行すること。約55度の車内温度が1分半ほどで20度台になります」(前出のJAF担当者)
高速道路で休憩する時の参考にしたい。
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai
/life/nikkangendai-405131.html
- 関連記事
-
- 『西郷どん』ラッピング列車、九州新幹線で運行 JR九州 (2018/01/04)
- 過失がなくても、まず逮捕。加害者になりやすいトラックの悩み (2019/04/18)
- 道交法が禁じる「携帯電話の画面注視」…ナビ機能、着信の確認、どんな時がダメ? (2017/05/05)
- 日本企業に不満も=「支払い滞り赤字」-インドネシア地下鉄 (2019/03/25)
- 電車の「ドア横広告」に本の広告が多いワケ ロングセラーにつながる効果 (2016/11/22)
- 若者のクルマ離れはなぜ起きた? (2016/02/03)
- 矢沢にキムタク… 売れっ子芸能人が愛車を運転するとんでもないリスク (2017/06/23)
- ETC「半額」障害者割引、相次ぐ悪用…阪神高速、20人の不正発覚 「制度存続に悪影響。根絶を」 (2018/06/13)
- 名阪国道、魔の「Ωカーブ」なぜ生まれた 急勾配6%も (2018/10/21)
- 鉄道、道路の「上り」「下り」はどう決まる? 上下逆転のケースも (2016/11/29)
テーマ : みんなに紹介したいこと
ジャンル : ブログ