劉暁波氏、統制下で火葬・散骨=妻の処遇焦点に-中国

【北京時事】13日に死去した中国の民主派作家でノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏は15日、遼寧省瀋陽市で火葬され、遺骨は海にまかれた。中国当局は火葬直前の簡素な葬儀を午前6時半(日本時間同7時半)からという早朝に、限られた親族だけを集めて厳しい統制下で実行。直後の散骨は、支援者が集まりかねない墓地への遺骨埋葬を阻止する狙いがあったとみられる。
国営新華社通信は15日、英文ニュースで、劉氏の火葬と海への散骨が遺族の意思に基づくものだったと強調。香港メディアによると、瀋陽市政府が同日午後開催した記者会見で、劉氏の兄、劉暁光氏も「遺族の希望したことだ。共産党と政府に感謝する」と述べた。妻の劉霞さんは会見に姿を見せなかった。
市政府が公表した複数の葬儀の写真では、劉霞さんは劉暁波氏の遺影を胸に抱き、憔悴(しょうすい)しきった様子。ひつぎに横たわった劉暁波氏の前には親族6人が並んでいたが、6人には外部から連絡が取れない状態が続いていた。
葬儀に参列した「友人」の写真も公表されたが、知られている顔はなかった。そもそも、著名な人権活動家の胡佳氏をはじめ、劉氏の友人は当局によって次々に軟禁状態に置かれており、参列は不可能だった。
中国当局としては、内外で追悼の動きがこれ以上広がらないよう早期に幕引きを図る意向とみられる。そうした中、焦点は自宅軟禁状態に長年置かれてきた劉霞さんの処遇だ。「劉霞さんの自宅軟禁を解き、出国を認めるよう中国政府に求める」(ティラーソン米国務長官)といった海外からの要求に、中国政府は「法律に基づいて問題を処理する」(外務省報道官)と明言を避けている。
http://news.livedoor.com/article/detail/13342580/
- 関連記事
-
- 英、ピザにカロリー規制検討=「マルゲリータ」消える? (2018/10/14)
- 挑発なら北朝鮮に懲罰=中国抜きで対処も―米副大統領、韓国首脳と一致 (2017/04/18)
- 香港長官が条例案撤回を正式表明 デモ参加者から反発の声 (2019/09/04)
- WHOが「新型コロナ、夏になれば終息」を否定 過度の期待戒め (2020/03/07)
- 尼僧に性的行為を強要と告発文 中国仏教協会トップ辞任 (2018/08/17)
- ロンドン火災、6人死亡=高層アパート、未明の出火―消火難航、負傷者50人 (2017/06/15)
- 「米国に死を」イラン首都で数万人が抗議、司令官殺害で (2020/01/03)
- 「政府の動きがおかしい」北朝鮮国内で金正恩死亡説が拡散 (2020/05/01)
- 「ピサの斜塔」の傾きが改善 1990年から改修工事 (2018/11/24)
- 出会い系で知り合った女性とレストランへ 3年間「食い逃げ」を続ける超セコい男(米) (2018/05/15)
テーマ : みんなに紹介したいこと
ジャンル : ブログ