「コレでひき逃げ?」事故を起こすも、被害者の女子高生が平気というので帰ったら
2017年6月9日、兵庫県伊丹市で起こった交通事故。読売テレビによって、次のように報じられました。
読売テレビ ーより引用自転車に乗った女子高校生が西から交差点に進入したところ、北から走ってきた乗用車に出合い頭にはねられた。
直後、車から50代くらいの女が降りてきたが、女子高校生が「大丈夫」と話したところ、救護せず、そのまま立ち去ったという。
女子高校生は帰宅後、肩に痛みを感じて病院に搬送され鎖骨を折る重傷。
簡単に説明すると、50代の女性が運転する乗用車が、女子高生と接触。ドライバーはすぐに女子高生に歩み寄るも、本人が「大丈夫」と語ったため、その場を立ち去りました。
しかし、帰宅した女子高生は肩に痛みを感じ搬送されることに。結果として、ドライバーの女性は『ひき逃げ』をしたとみなされてしまったのです。
この報道に対し、「本人が大丈夫だっていってもひき逃げになるの」「ドライバーの女性が可哀想」といった意見も寄せられます。
しかし、このケースの場合、ドライバーの女性が救護義務違反になる可能性が高いのです。
道路交通法第72条の救護義務とは?
道路交通法の第72条には、救護義務について次のように書かれています。
救護義務
交通事故があった時、交通事故を起こした車両の運転手や乗務員は、ただちに運転を停止して負傷者の救護しなければならない。
また、道路における危険を防止するなどの措置をとらなければならない。
さらには、交通事故を起こした場合、ドライバーには警察に通報する『報告義務』もあります。
たとえ被害者である女子高生が「大丈夫です」と語ったとしても、警察への報告を怠り、その場を離れるべきではなかったのです。
この報道に対し、さまざまな意見が寄せられました。
相手は未成年の女子高生。気が動転して「大丈夫です」といってしまうかもしれない。少なくとも警察に通報すべきだったね。たとえ被害者が「平気」と答えても、警察に通報して到着まで一緒にいるべき。運転手側もパニくってたんだろうけど。これでひき逃げは可哀想な気もするけど、やっぱりダメだよね。もっとヒドいことが起こった可能性もある。同様の状況でひき逃げだと判断されたケースは過去にもあり、やはりドライバーがきちんと救護義務を果たすべきだったと判断されています。
安全運転を心がけることは当然ですが、交通事故は誰もが起こし得るもの。
万が一、事故を起こしてしまった場合は、すぐに被害者を救護し、警察に通報することを忘れてはいけません。
[文・構成/grape編集部]
http://news.livedoor.com/article/detail/13191667/
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