「日本人が摂取しても無意味なサプリメント」はこれだ!
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巷でブームになる健康法は、その多くが欧米から輸入されたものであるが、それが必ずしも日本人に合うとは限らない。
欧米人とは遺伝子も体質も異なる日本人がそれを模倣すると、逆に害をもたらすケースもあるのだ。それは、サプリメントも同様。個人輸入サイトで海外サプリを購入している人も多いが、特にアメリカのサプリメントは高額な医療費がかかるため、日頃の健康維持を心掛ける目的で普及したもの。日本とは、そもそものスタートからして異なるわけだが……。
月間100万PVのアンチエイジングブログ「パレオな男」管理人のYu Suzuki氏は「日本人と欧米人では不足しているビタミンやミネラルの種類も当然異なるので、欧米のガイドラインどおりに摂取すればオーバードーズ必至。あちらで騒がれて日本に入ってきたサプリは、ほぼ全人類にとって無意味なものが多いです」と話す。
その中でも、日本人に特に不要なサプリメントを教えてもらった。①カルシウム
カルシウムをサプリメントで摂取しても骨は強くならないという研究報告が多数あるという。
「カルシウムが体内で活用されるためには、ビタミンD・ビタミンK・マグネシウムなどが必要になるため、単体摂取は意味がない。特にビタミンDが足りている人は効果ゼロと言ってもいいでしょう」
また、日本人は血管が脆いので摂取しすぎると動脈硬化や腎結石の原因になる危険性も。カルシウムは食事から1日600mg程度の摂取を心がけるのが健全である。②イソフラボン
女性ホルモンのエストロゲンに構造が似ているということで、特に更年期の女性に人気なのがイソフラボンのサプリ。
「4084人のデータを精査したところ、エストロゲンは更年期症状に対して何の効果もないことがわかったというデータ、すべての年齢層の女性に対して大豆やイソフラボンは何の効果もなかったというデータもあります。また過剰摂取によって発がん率が高くなるという報告もなされています」
日本人の場合は、味噌汁や納豆を食べれば十分に足りる栄養素。サプリを買う必要はない。
週刊SPA!6月13日号特集記事「欧米の健康法は日本人に効かなかった」では、ここで紹介した2種類以外にも「日本人にとって意味がないサプリ」を紹介している他、グルテンフリーやジュースクレンジングなど「欧米でブーム」として輸入されて健康法やヨーグルトや赤ワインなどについて、「日本人にとって効果が薄い」健康法とその理由を解説している。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
https://nikkan-spa.jp/1343722
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