作曲家の霊が体を借りて演奏する ローズマリー・ブラウン夫人
死者の霊が乗り移り、その人の口を借りて語り出す。イタコなどの霊媒師は世界中に存在しているが、何れも幼い頃から霊能力が高かったり、霊能者の血筋であったり、独自に厳しい修行を積んだ結果得られる能力だとされている。
だが、ある日突然霊媒師としての能力に目覚めてしまう人も存在している。
イギリス、ロンドン郊外に住んでいたローズマリー・ブラウン夫人は30代のある日から、夜毎ピアノに向かって演奏するようになった。その腕前は非常に素晴らしいもので、近隣の人々の噂になっていた。だが、彼女は幼いころにピアノを少し習っただけで、家のピアノは長い間ほこりを被っていたと証言している。
彼女はある夜、音楽家リストの霊が彼女の前に現れ、体を借りて作曲を始めたのだと語った。彼女に乗り移ったリストの霊は「肉体は滅びることがあっても、作曲家が生み出した曲が滅びることはない」「人間の霊魂は永遠に生き続けるものだということを、多くの人に知ってもらいたい」と語り、リスト以外にも多くの作曲家の霊が彼女の体を借りて演奏、作曲を行うようになったのだという。
彼女の作曲、演奏の様子は1969年にBBCによって撮影、調査が行われた。彼女はリストの口述したという楽曲を作り上げ、彼女には演奏できないレベルの曲であったので、別のピアニストに演奏してもらうことになった。この曲をリストの研究者が研究した所、作品との類似点が見られるという結果が出たが、彼が存命中に作曲した作品には劣る水準であるという意見も出てきている。
彼女が口述し、作曲した音楽はレコードやアルバムとしてリリースも行われており、現在でも購入する事が可能となっている。
文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
http://npn.co.jp/article/detail/72822965/
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