京都の女性社長、67歳で博士号 新潟へ通学5年、経営と両立
京都の女性社長、67歳で博士号 新潟へ通学5年、経営と両立
(京都新聞)
京都市上京区の義肢装具製作会社の女性社長が67歳にして、新潟医療福祉大大学院(新潟市)でこのほど、博士号を取得した。会社経営の傍ら、過酷な長距離通学を克服して足の新型装具に関する論文をまとめた女性は「いくつになっても学びたい」と製品化に向けて張り切っている。
■義肢開発「もっと学びたい」と入学
大井製作所(上京区)の社長を務める大井和子さん(67)は、職歴44年のベテラン義肢装具士。学生の見学を受け入れていた縁から教授陣と意見を交わす中で「もっと詳しく学びたい」と思い立ち、2012年4月に同大学大学院に入った。
大井さんは脳卒中で片まひになった患者が使う足の装具の開発に取り組んだ。普段は会社で仕事をしながら毎週末、新幹線と飛行機で修士課程と博士課程で計5年間、新潟へ通い続けた。
まひした足首は従来はプラスチックの装具で固定して曲げていたが、患者にはかさばり、硬くて音がするなどの不満があった。大井さんは軟らかいシートで芯材を包み込むサポータータイプの装具を開発。患者は楽に靴を履けるようになり、成果をまとめた論文は学術誌に掲載され、フランスでも発表した。
会社との両立で大井さんは寝不足に悩まされたが、同世代の永井恵子さん(68)=愛知県大府市=が一緒に学んだことも励みになった。14日には2人一緒に博士となり、「社員にいくつになっても勉強はできると示したかった。人一倍好奇心が旺盛で、器具を工夫するのが好きで学ぶのが楽しくて仕方がない。これからは英語を習って海外留学もしてみたい」と夢は広がる。
https://news.goo.ne.jp/article/kyoto_np/
region/kyoto_np-20170423000048.html
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