【福岡3.8億円強奪】「なぜ大金を持ち歩いていたのか」、業界では口座取引が“常識”

駐車場を調べる鑑識官=福岡市中央区で2017年4月20日、徳野仁子撮影
福岡市中央区天神で貴金属店勤務の男性が銀行で引き出したばかりの現金3億8400万円を強奪された事件では、被害者の貴金属店に勤務する男性が、銀行から引き出した現金で金塊を買い付ける予定だった。
ただ、業界では多額の決済は口座間取引が一般的で、業界関係者は「なぜ大金を持ち歩いていたのか」と首をかしげる。
宝飾品などの製造・販売を行う企業が加盟する日本ジュエリー協会(東京)によると、貴金属の買い取りなどに伴う多額の決済は口座間取引が通例。個人客だけでなく業者同士の取引も同様で、現金で直接買い付けるのは、中国人ら外国人が中心だという。同協会の担当者は「防犯上の問題もあり、客がまとまった量の地金や宝飾品を買う場合に現金で決済することは基本的にない」と言い切る。
金取引業者が加盟する日本金地金流通協会(同)の関係者も「買い付けを行うにしても、これほどの大金を持ち歩くことは考えづらい」と話す。一方、客が金塊などを店で換金した場合は、現金で支払うのが業界の常識だという。
その換金直後の現金を狙う事件は過去にも起きている。大阪・ミナミの貴金属店前の路上で昨年3月、男性が金塊を換金した直後の現金約5700万円が奪われる事件が発生。暴力団関係者の男ら6人が同10月、大阪府警に強盗容疑で逮捕された。
府警によると、金融機関で現金を引き出した直後を狙ったひったくりなどについては注意喚起しているが、多額の現金を引き出した貴金属商を狙う事件はほとんど想定していなかった。
府警府民安全対策課の担当者は「福岡の事件は特定の人物を狙った可能性もあるが、大金を持つときは複数で歩いたり、周囲を警戒したりして注意してほしい」と話している。
http://news.livedoor.com/article/detail/12965933/
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