靴のかかとにGPS、QRコードシール 徘徊対策グッズ開発続々
靴に装着する小型発信器「みまもりタグ」と感知器
(産経新聞)
認知症に伴う徘徊をめぐっては近年、衛星利用測位システム(GPS)付きの機器を携帯させたり、身元特定に役立つQRコードを衣服に貼ったりするなど、さまざまな対策や商品開発が進んでいる。
高齢者向け賃貸住宅を経営する「ウィッシュヒルズ」(京都府木津川市)は、かかと部分にGPS端末を埋め込んだ靴を平成27年から販売。初期費用3万5千円と月額通信料1500円がかかるが、すでに全国で約250足が売れた。
奈良市も同年、徘徊の恐れがあるとして市のネットワークに登録した人に、衣服や所持品に貼る「QRコードシール」の配布を開始。QRコードを読み込むと、通報先として市や県警の電話番号が表示され、シールに記載の「整理番号」で身元が特定できる。今年3月末までに148人に配布しており、一般市民への周知を進めている。
今回のみまもりタグについてALSOK奈良支社の川邉哲彦さんは、「感知器設置やアプリのダウンロードを通じ、捜索に協力する人の輪が広がるのが大きな特徴。どうやったら協力者が増えるのか、実証実験で検証したい」と話す。
こうした対策グッズに加え、重要なのは認知症に対する関心を高めることだ。
公益社団法人「認知症の人と家族の会」(京都市)によると、京都府のある認知症の女性は、朝のラッシュ時にパジャマ姿のまま京阪七条駅(京都市東山区)から電車に乗り込み、天満橋駅(大阪市中央区)で改札を出るまで誰にも声をかけられなかったという。同会の阿部佳世事務局長は、「パジャマ姿なんてどう考えてもおかしいが、周囲が無関心だと見過ごされてしまう」と指摘。「多くの人が認知症に関心を持ち、協力して見守ることが徘徊の防止や行方不明者の早期発見につながる」と話した。
https://news.goo.ne.jp/article/sankei
/life/sankei-wst1704180037.html
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