将棋界の裏側…三浦九段「スマホ不正」疑惑とAIソフトの脅威
「早く将棋界が正常な状態に戻ることを願っています」 疑惑をかけられた三浦弘行九段は、こう語った。
1月17日の渡辺明竜王の謝罪、その翌日の谷川浩司九段の将棋連盟会長職辞任表明により、一応の幕引きを見せたスマホ不正使用疑惑問題。「昨年の夏頃から疑惑が囁かれ、久保利明九段と渡辺竜王という東西のトップ棋士が声を上げたことで問題が表面化しました。2人は重要な対局で三浦九段の“人間離れ”した妙手で負かされていたんです」(将棋ライター)
三浦九段は2人の告発をきっかけに、昨年10月に将棋界最高賞金額(優勝で約4000万円)を誇る竜王戦への挑戦者資格を剥奪され、出場停止処分となった。「渡辺竜王は10年ほど前に雑誌で、“若手の研究成果を取り上げる”と三浦九段を名指しで批判したことがあります。そういった遺恨もあるために、今回の処分についてさまざまな憶測が飛び交いました」(前同)
結果として告発は、思い込みに基づいて、証拠も何もないものだった。「将棋連盟は過去にも裁判の証拠に2ちゃんねるのログを提出したことがあるんです。つまり、連盟は天才集団とはいえ、世間知らずの集まりなんです」(全国紙記者)
結局、トップの辞職だけで改革はないまま、おざなり決着することになりそうな今回の騒動。そもそも、今回の疑惑のきっかけは“人間離れ”した妙手だった。かつては、指されると称賛されていたはずだが、現在は違うという。
「パソコンのソフトは言うに及ばず、スマホアプリでも、ある面ではプロを凌ぐレベルになりました。だから好手が出ると感嘆よりも、疑惑を覚えてしまうんです」(前出の将棋ライター)
将棋AIの高性能化。これこそが棋士たちの存在を揺るがし、疑心暗鬼に陥ってしまった原因であるのだ。「現在はソフトをいかに活用できるかが、成績に直結しています。20代の新名人・佐藤天彦も使用を公言しているくらいです」(前同)
課題となっている局面をAIに解析させる、そこで示された指し手を実戦で使うのだという。だが、そこには新たな格差が生まれる。「AIの手を覚えるのであれば、強いソフトを持っている棋士が有利です。ただ、強いソフトをもらうにはAIと対局する『電王戦』に出場するなどのハードルがある。それも数年前までは理事会が選んだ棋士だけの特権でした」(同)
こうなると、盤の上では平等という将棋の基本的な理念すらも揺らいでしまう。将棋は逆転のゲーム。今こそ、逆境をはねのけることで、棋士の存在価値を示してほしいものなのだが。
http://taishu.jp/detail/27065/
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