大盛りあがりGO 話題のガン克服本は、健康をエサにした“詐欺”か!?
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話題のガン克服本は、健康をエサにした“詐欺”か!?

食べものだけで余命3か月のガンが消えた 全身末期ガンから生還した、私のオーガニック薬膳ライフ食べものだけで余命3か月のガンが消えた 全身末期ガンから生還した、私のオーガニック薬膳ライフ
(2014/05/22)
高遠 智子

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■食事療法だけでガンを克服した(?)という本が怪し過ぎる!?
少し前の話題であるが、美人らしい料理研究家・高遠智子氏(45)の『食べものだけで余命3か月のガンが消えた』(幻冬舎)が、ベストセラーになっているとか。7月頃ですでに20万部を超えていたそうである。しかし、この本には怪しさが120%、いやそれ以上に漂っている。

それにしても料理研究家っていうのは何だ。不思議と女性が多く、しかも皆美人という前置きがつくのもなんだかねーと思う。

私は、この怪しげな本のことをごく最近になって知った。歯医者の待合室でなにげなく手にした雑誌を読んでいたところ、山本一郎氏(ブログで有名な実業家)の記事が目に止まった。そこには、このような本(上記案内の本)を出版することが許されている現状について疑問を呈していた。

そこで興味を抱いたので帰宅してからググってみた。そうしたらやたらと出てきた次第である。当方は知らなかったが、ネットでは話題となっていたようだ。詳しくは以下のリンク先を見てもらうとして、簡単にその内容を紹介したい。

美人(?)料理研究家の高遠智子氏は、20代後半の頃に末期のガンと告知されたそうだ。病名は「スキルス性の卵巣ガン」。しかし、この病名は存在しないとか。いやはや。それはさておき、このガンに侵されてから彼女は、放射線治療を受けたが、その後それを止めてパリに行った。そこで食事療法に目覚めたようである。

なんでもパリでセミドライのトマトを食べたらしい。それが、なぜか効果テキメンで止まらなかった咳が見事に治ったとか。ほんとか。それに端を発して食に目覚めて(?)パリのリッツなんとかいう料理学校に通い、料理修業をしたそうである。

この頃の彼女は立つのもやっとだったとか。これまたほんとか。

しかし、なんで料理修業(?)と思うが、それはおいといて、とにかく料理修業の合間に彼女は以下のようなことを心がけて、いつしかガンを克服したそうである。

「痛みと熱に対応できる食材を選び、胃粘膜の保護、唾液分泌促進を考えて食事を摂るようにしていました。体を常に温めるようにして決して冷たいものは摂らず、朝・晩足浴するようにして、手足の指を全部動かし、関節を動かしつつ過ごしていました」(リテラより抜粋)

これで末期のガンを克服? 奇跡か、それは分からないが、これでいいのかである。

とにかく、そんなことが書かれた本が、『食べものだけで余命3か月のガンが消えた』(幻冬舎)である。ちなみに、当方は読んではいない。むしろ読んではいけないと思っている。しかし、なんの科学的根拠も無く、怪しいことだらけの本をいまやメジャーとなった出版社が宣伝しベストセラーである。

これでいいのか、出版業界よ!である。健康をエサにした詐欺的商売ではないかと思う。病気になって、わらにもすがりたい思いの人も多くいるはずだ。そんな人達をカモにするかのような、このような本は百害あって一理なしである。違うか。

この本の怪しさは、いくらでも出てくるようだ。そのうちのいくつかを以下に紹介したい。

■『食べものだけで余命3か月のガンが消えた』の疑惑箇所
1)「スキルス性の卵巣がん」という病気が存在しない。

2)本に書かれていた放射線治療法が医学的にありえない。

3)パリ・リッツホテルの料理教室に4年通い、北京中医薬大学の薬膳専科に1年間留学していたという高遠氏の経歴がいずれも現地の記録にはない。

4)北京中医薬大学には薬膳専科はない。中医中薬専科はあるがこの科は卒業まで5年かかり、1年の留学なんてありえない。

5)彼女はリッツの料理教室で、資格を獲得したとか。しかし、リッツでは料理は教えても資格は与えていないそうだ。

などが、週刊誌、ウェブ等の記事にはあった。

とにかく怪しいことが多く有り過ぎて、いやはやである。しかし、出版社では我関せずのようだ。それは、きっとテレビ局がバラエティーで行うやらせと同じく、あくまで読み物(フィクション)であり事実とは異なるとでも考えているかである。

出版不況といわれる昨今である。苦境にあるのは分かるが、儲かるならなんでもして良いはずはない。出版というのは、ある意味では知的エリートが行うものと思っていた(一部にはアダルトなどもあるが)。

知的を装った詐欺的行為ほど醜い物は無い。そんな気がするが如何に。

知的良心というものがあってしかるべきと考える。しかし、この本の出版社に限らず、世の中にはガンをはじめ多くの健康本で溢れている。それらの本は、ベストセラーと言わずとも一定部数を売り上げるコンテンツにはなっているようだ。出版社にとっては数少ない収益が見込めるものらしい。

したがって、怪しいと分かりながらも美人料理研究家だけでなく、その他の美人なんとかが順番を待っているようである。違うか。

出版社はとにかく話題になって、それが売上に繋がればいいのだろう。そこから先のことなど知ったことではない。本当に困っている人のことをどう思っているかである。たぶん、カモとしか見ていないのではないか。いやはや。

このようなことには、本当に憤りを感じざるを得ない。

読者となる消費者は、とにかく簡単に騙されるべきではない! 騙す側は巧妙である。如何様にも言い訳できる準備をしているはずだ。信じるものが救われる事はまずないと疑ってかかってちょうどいいはずだ。

それにしても、この本の出版社である幻冬舎にはがっかりである。社長である見城徹氏は、角川書店の編集者であった。ただの編集者ではない。とてつもなく優秀だったらしい。尾崎豊や銀色夏生など、その他多くの文筆家を担当してヒットを飛ばしたそうだ。

そして角川を退社後、立ち上げたのが幻冬舎であった。多くの有力文筆家の支援もあったようで、ベストセラーを連発する。いまでは、大手に遜色の無い有力出版社となった。それが、このざま(こんな怪しい本を出す)とは如何にである。

元からそういう体質だったのだろうか。しかし、残念ながらそれは知る由も無い。

(beingwild)


http://news.livedoor.com/article/detail/9318057/

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