大盛りあがりGO <常磐線>元車掌の妻、形見の時計に願う「全線開通を」
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<常磐線>元車掌の妻、形見の時計に願う「全線開通を」

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今も動く懐中時計を手に遺影の清一さん(左)、俊彦さんをしのぶ大石ミツ子さん=宮城県山元町で、山本康介撮影

(毎日新聞)

 東日本大震災からの復興の軌跡のように運行再開が進むJR常磐線は、夫が生きた証しだ。沿線の宮城県山元町に住む大石ミツ子さん(84)は同線車掌だった夫清一さん(当時80歳)ら家族2人を津波で失う。だが、無事見つかった乗員用の懐中時計を形見にし「夫も古巣の復旧を見守っている」と全線再開を待つ。

 大石さんが住む災害公営住宅(復興住宅)からは、震災後、内陸に移設・高架化した常磐線の行き来が見える。自室にある遺影に銀色の懐中時計が並ぶ。「運行時刻が1分でも遅れないよう56歳で退職するまで持ち続けていた」。大石さんにとって、動き続ける時計の針は、きまじめだった夫のようで、いとおしそうに見つめる。

 大石さんによると、清一さんは地元の学校を卒業後、15歳で鉄道マンとなった。常磐線坂元駅の駅員を振り出しに、登用試験を経て車掌となる。自宅も同駅近くに構えた。

 激しい揺れに襲われたあの日。「今日は寒いから行かない」。昼食後、大石さんの実家がある福島県相馬市への買い物に誘うと、清一さんはこたつで寝転んだ。長男俊彦さん(当時47歳)も一緒にとどまった。これが今生の別れとなった。

 相馬市から戻ると我が家は水没し、アルバムなど思い出の品々も流出。奇跡的に懐中時計だけが残り、泥まみれながら動き続けていた。「あの人が唯一残してくれた」。電池を入れ替え続け、間もなく震災6年を迎える。

 3人暮らしで自分だけが生き残った。清一さんと俊彦さんの思い出は尽きない。大石さんが65歳の時、清一さんは家族旅行でハワイに連れて行ってくれた。「俺が長男だから世話をする」と家に残ってくれた優しい俊彦さん。大学卒業後、飲料販売の会社などに勤めながら、少年時代から続けていたバレーボールの社会人チームにも参加し、友人からは「俊彦さんの好物だった」と今でもつくだ煮や漬物が送られてくる。

 大石さんはいつも夢を見る。2人が遠くで笑っているだけで話しかけてくれない。手を伸ばそうとすると目が覚めてしまう。「面と向かって話したいのに」。6年間を振り返る大石さんの目から、大粒の涙がこぼれた。

 常磐線は徐々に不通区間が解消され、残るは東京電力福島第1原発に近い福島県内の竜田(たつた)(楢葉町)−小高(南相馬市)間のみとなり、国は2020年春までの再開を目指す。大石さんは「2人の分まで長生きし、この時計と一緒に全線開通を見届けたい」と話した。【山本康介】

http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/region
/mainichi-20170305k0000m040097000c.html

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